生後7,8か月頃の離乳食の進め方

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赤ちゃんに離乳食を与えるとき、赤ちゃんの発達の程度に合わせて大人が介助の方法や調理形態などの支援の方法を変えてあげなければなりません。ここでは生後7,8か月頃の赤ちゃんの離乳食をあげる際の支援の方法についてまとめました。



介助の方法

この時期になると、舌の前後運動に加え、上下運動ができるようになります。舌の前方で離乳食が取り込めるようにスプーンを使って与えましょう。
平らに近い浅いスプーンを下唇に軽くのせ、離乳食を取り込もうと口を閉じたら水平に引き抜きます。赤ちゃんが数秒間モグモグして飲み込むのを確かめてから次のひとさじを与えましょう。
お座りができるようになったら、椅子に座らせて食べさせてみましょう。モグモグとかむ様子が見られます。

口腔の発達

押しつぶし機能獲得期と呼ばれ、下の前歯が生えてきて、口の中の容積が広がってくると、食べ物を押しつぶすという舌の動きも促されます。舌で上あごに離乳食を押しつけてつぶしながら食べます。歯が生えかけの時はよだれが大量に出たり、ムズムズして機嫌が悪くなったりします。

離乳食を与える姿勢

押しつぶしながら離乳食を食べるためには、あごや舌の力が必要になります。そのために、一人で座れるようになったら足が床や椅子の補助板につくようにしてあげ、安定した姿勢がとれるようにしてあげてください。こうすることで体に力が入りしっかりと舌が動かせるようになります。さらにしっかりと唾液が分泌されるようになるので、虫歯を防ぐことにもつながります。これは、幼児期にかけても常に行いたい支援の一つです。

離乳食の調理形態

離乳食の形態は、そのまま飲み込まずに、舌でつぶす動きがしやすい大きさと形状で、舌で押しつぶせる固さのものを与えましょう。3~5㎜角程度のかぶやかぼちゃなど、皮を除いて軟らかく煮て、親指と人差し指で挟み、軽く力を入れたら潰せる程度が目安となります。始めのうちは、やわらかな固まりの混じるジャム状から慣れさせます。
時期に重宝するのが「おじや」です。柔らかく煮込むと舌でつぶすのにぴったりです。主食と野菜、たんぱく資源食品を一緒に煮れば、栄養バランスも満点です。お粥は7倍粥から5倍粥が良いです。皮をむいたリンゴをすりおろしてレンジで加熱したものもお勧めです。
固すぎると舌でつぶせないので丸呑みするか吐き出してしまうので注意してください。

食器、食具について

スプーンはくぼみ部分があまり深くないものを使うと食べさせやすいです。コップの使用はまだ難しいですが、深さが浅いものなら、縁が上下とも唇で挟ませ、上唇に水分が触れるまで傾け、口腔内へ入る水分量を調節するように介助して使い始めましょう。一度にたくさんの水分量を口の中に入れると調整が難しくて赤ちゃんがむせてしまうので量に注意して与えましょう。

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