いないいないばぁをすると、大抵の赤ちゃんが喜ぶと思います。発達心理学的に言うと、いないいないばぁを喜ぶようになるのは、自我が芽生える生後5か月過ぎだと言われています。
このくらいの時期から赤ちゃんは、自分と他者との違いを少しずつ分かり始めて来ます。
ワーキングメモリーを鍛える
赤ちゃんの脳を刺激する知育法のひとつに、ワーキングメモリーを鍛えるというのがあります。
ワーキングメモリーは記憶と言う意味なのではなく、何かをするために一時的に覚えておくという能力のことです。その性質上「一時的記憶」とも呼ばれています。
この能力は脳の前頭前野で保持されることが分かっていて、鍛えるほどその部分を刺激して、発達を促すと言われています。
このワーキングメモリーを使って脳を鍛える訓練が出来る方法に「いないいないばぁ」があるのです。
ピーカブー!
はじめは、ママ(パパ)の顔が見えるだけで赤ちゃんはとても喜びます。
でも何度も繰り返しやっていると、一時的に記憶していたママの顔が見えることに喜ぶようになるのです。
いないいないばぁは昔からの赤ちゃんをあやすときに使われて来ましたし、アメリカなどでも「ピーカブー!」というフレーズで使われています。
最初は気長にあせらずに
まず最初は、赤ちゃんに笑顔を見せ、自分の顔を両手で隠して「いないいない」と言いながら、赤ちゃんの様子を確認しながらタイミングを計って「ばぁ」と言って再び笑顔を見せてあげましょう。
まだ未熟な赤ちゃんは、一時的に本当にママがいなくなってしまったと思っています。
それで、笑顔のママが戻って来てくれたことが嬉しくて、笑ってくれるのです。
はじめのうちは、反応がない赤ちゃんもいると思いますが、見た目は無反応に見えても赤ちゃんはちゃんと感じ取っているので大丈夫です。
慣れて来たらバリエーションをつけて
慣れて来て赤ちゃんが反応を示すようになったら、手だけではなくハンカチやタオルを使って上下左右と変化をつけて顔を出してみましょう。
また違った反応を示すかもしれません。
また、「いないいない」の時間を徐々に長くして、ママの顔が出てくるまでの時間を伸ばしていくことが、ポイントだと言われています。
これはママの顔を記憶して、これから起こりうることを期待して待つトレーニングになります。
まとめ
いないいないばぁを赤ちゃんが喜ぶと言うことは、赤ちゃんの一時的記憶とか、想像力、期待する気持ちなどが順調に育っていることを意味しているのだと思います。
いないいないばぁは、赤ちゃんをあやすだけではなく、赤ちゃんの認知能力をはぐくむ効果もあるのです。最後に、赤ちゃんにはそれぞれの性格もあるし、誰もが同じ反応をするわけではないので、もし赤ちゃんが無反応でも、ママは焦ったり不安に思ったりしないようにして下さいね。