子どもの食中毒を防ぐ方法とママが気をつけたいこと

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食中毒とは、食べ物や飲み物を口にしたことで起こる健康障害のことです。

O157のような細菌が附着した食べ物を口にして起こるだけではなくて、化学物質や毒をもつ食品を食べて嘔吐や下痢などを起こした場合も食中毒と言います。



食中毒は一年中起こる

私たちが普段口にしている飲食物の中にも有害な微生物を含んでいるものはありますが、強力な胃酸や免疫などの働きにより、食中毒を防いでいるのです。
しかし幼い子どもの場合は、消化管や免疫機能が十分に発達していないために、大人は平気でも食中毒になることがあります。
そして、子どもは少しの嘔吐や下痢でもすぐにミネラルや水分が不足してしまうので、年齢が低ければ低いほど重篤な脱水症状になってしまう可能性があります。
なので、特に食中毒が起こりやすい梅雨から夏にかけてとか、冬でもノロウイルスによる食中毒が流行るので、一年中気をつけた方が良いでしょう。

気をつけたいこと・お弁当編

子どものお弁当においては次のことに気をつけると良いと思います。
・お弁当にご飯やおかずを盛りつける時には、しゃもじや菜箸を使って、おにぎりを作る時にもラップを使い、素手で触れないように調理した方が良いでしょう。
・夏以外の季節でもお弁当には保冷剤を入れることをおすすめします。

気をつけたいこと・食事編

また食事においては次のことに注意してください。
・ひき肉や、サイコロステーキなどは肉の中まで細菌が入り込んでいる場合があるので完全に火を通すようにしましょう。
・加熱調理した料理でも、時間が経ってから食べる場合は再度加熱して食べるようにして下さい。
・粘度の高いカレーなどの料理は、よくかき混ぜながら加熱しましょう。
・食中毒の有無は必ず味やにおいで分かるとは限らないので、子どもにはあやしい食事は与えないようにしましょう。

ノロウイルス

上記に書いたようなことを徹底していれば、ほとんどの食中毒を予防することは出来ますが、それでも防ぐことが難しいものがあり、その代表的なひとつとして、ノロウイルスがあります。細菌性の食中毒と違って冬場に多く発生して、食中毒予防の「つけない」「増やさない」が通用しないのです。
ノロウイルス食中毒は、少ないウイルスでも発生する、料理の中で増えない、人から人へ感染するという特性があります。

その他の注意点

幼いお子さんがいるご家庭では原因食材とされる魚介類を生で食べない(特に夏場)、下痢などの症状がある人が家族の中にいる場合は、タオルや食器などを別々にする、もしも嘔吐物が出た場合は、塩素系の漂白剤で消毒して、衣類なども別に洗いましょう。
ノロウイルスにはアルコール消毒は効き目がないので注意してください。
その他、ジャガイモの芽にはソラニンという毒成分がありますが、日光が当たる暖かい場所に保管した場合、この成分が皮の部分にも作られます。ジャガイモの皮が緑色に変色していたらソラニンが繁殖している可能性があるので食べさせないように気をつけましょう。
また、万が一子どもが下痢や嘔吐を繰り返した場合は、脱水症状を起こさないようにこまめに水やOS1などの経口補水液を飲ませてあげて下さい。

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