小学生になると、運動量が増えるので必要とする食事量も増えていきます。高学年にもなれば大人と同じくらいのエネルギーが必要になります。特にスポーツなどをやっている子どもは、成長のための栄養を、よりしっかりと食べさせるようにしましょう。
成長期の子どもに不足しがちな栄養素
「児童生徒の食生活実態検査」によると、不足しやすい栄養素はカルシウム・鉄・ビタミンB1という結果になったそうです。
これは給食がある日の栄養摂取量の検査結果です。
学校給食基準では、給食で一日に必要なエネルギーの三分の一を提供することとしていますが、不足しやすいカルシウムは一日の推褒量の50%、ビタミンB1は40%と高めに設定しています。
なので、給食のない日(また給食がない学校に通っている場合など)は、特に栄養バランスに気をつけてあげるようにしましょう。
カルシウム
骨や歯を作るのに、必要なミネラルです。
成長期にじゅうぶんなカルシウムを摂取することによって、骨密度を高めることが出来ます。不足すると骨粗しょう症になったり、虫歯になりやすくなったり、また高血圧や動脈硬化の原因になります。
(カルシウムを多く含む食品)小魚・乳製品・海藻類・小エビなど
食事で摂りにくい場合は、おやつにチーズや、無添加の食べる小魚などを与えると良いと思います。
またビタミンDが不足するとカルシウムの作用が悪くなり欠乏症を起こしやすくなるので、ビタミンDも摂るようにすると効果的でしょう。
鉄
全身の細胞に酸素を運ぶ重要な役割を果たしている栄養素になります。
不足すると、鉄欠乏性貧血・冷え性・免疫力が落ちるなどの症状が出ます。
重度の場合は、専門家に相談して解決した方がいいと思います。
(鉄が多く含まれている食品)小魚・レバー・海藻など
鉄は、良質なタンパク質やビタミンCを多く含む食品と一緒に摂取することで、体内への吸収率がアップすると言われています。
ビタミンB1
ご飯やパンなどに含まれる炭水化物を、体を動かすエネルギー源に変えるときに必要な栄養素です。
不足すると、食欲不振・疲労・ひどくなると脚気になったりします。
また、激しいスポーツをする子どもほどエネルギーを活発に作り消費していることから、体内でビタミンB1が不足しやすくなるので注意しましょう。
(ビタミンB1を多く含む食品)豚肉・豆類・にんにく・玄米
まとめ
思春期以降になると必要な栄養量の男女差も個人差も大きくなります。
女の子の場合だと生理が始まると必要な鉄分量が1、5倍になるので、今まで以上に鉄分を多く摂れる食事を心がけましょう。
しかし、普通の食事をしていて、これらの栄養をすべて摂るのは難しいと思います。
なので、朝食やおやつなどにミネラルと植物繊維が豊富なシリアル・グラノーラなどを取り入れるのも一案ですね。
そして、何よりもバランスの摂れた食事を心がけてあげると良いと思います。