子どもには、それぞれの個性があり、持って生まれた資質も違います。
例えば大人しい子供や泣き虫な子、悪戯好きな子、昔は親の育て方で子どもの性格が変わってくると考えられていました。
しかし同じきょうだいでも全然違う性格に育つように、子どもには個性があり、それを伸ばしていく手助けをするのが私たち親なのではないかと思います。
三つ子の魂百までってホント?
おじちゃん、おばあちゃん世代の人はこの「三つ子の魂百まで」と言う説を、根強く信じている方が多いようです。
しかし心理学の世界では、人間は生涯を通じて変わっていくものだという考え方になってきており、人間は色んな分岐点で出逢った人や、起こった出来事などで、どんどん変わっていき、何歳になっても成長できるのだと言われるようになりました。
私たちも、自分が歩いてみた道を振り返った時、あの時自分は変わったなという事が必ずあるはずで、こうした人の可能性というものは、すんなり納得できると思います。
親子の関係性
親がこういう育て方をするとこういう子になるという考え方は、昔は普通に語られていましたし、今でもそう信じている方もいらっしゃると思います。でも、今では子どもの存在そのものに関する捉えかたが大きく変わって来ていて、いくらパパやママが頑張っても、子どもは自由には変わらないと言う考えになって来ているのです。
子どもには個性があり、逆に子が親を育てる場合もあると思うのです。
親が子どもを変える力があるのと同じように
子どもも親を変える力を持っているという考え方です。
親は子どもの辛さや悲しみを何もかも守れるわけではない
まだ赤ちゃんの頃は、ママの手の届く範囲にいるので、ママがすべてを守ることが出来るでしょう。しかし、子どもが幼稚園、小学校に入ったらどうでしょうか?
子どもの周りにいるたくさんの、大人や友だちなどの社会的なネットワークは、複雑で、何がどう作用するのかよく分からないのが現実ではないでしょうか?
例えば、友だち関係の中で起こりうるマイナスの感情すべてを親は把握出来ないし、また防ぎ切れるものでもないのです。
マイナスの感情をバネにして、伸ばすように手を貸そう
先ほど書いたマイナスの感情についてですが、実はこうした感情が、子どもの心の成長の糧になっていることも事実だと思うのです。
だから、親が先回りしてこうした感情を取り除こうとするのは、逆にしてはいけないことだし、する必要もないと言えます。
むしろ大切なことは、そうした悲しみや辛さを子ども自身が自分のバネに出来るかと言うことだと思います。
子どもの長所を見つけて育てよう
子どもが自身の個性を育てて行けるように強く成長するためには、親が子どものいい面を見つけてあげることが一番いいと思います。
明るい所、人にやさしく出来る所、あきらめない所。
そういう良い面を見つけ、認めてあげることで子どもも、自分の良さを知り自信をつける事が出来るようになります。
そうした自信が自分への愛情を育てていき、やがては人生を切り開いていくバネになっていくはずです。