夜空を見上げると、まあるいおつきさま。満月は黄金色に輝いてとってもきれいですね。もちろん三日月もステキです。余談ですが、バターいっぱいで甘いパン、クロワッサンは、フランス語の「三日月」ですよ。さて、お子さんが夜空を眺めて、月を見つけて質問してきます。「なぜまあるいの」「なぜついてくるの」「なぜ光ってるの・・・」そんなお子さんと、月の本を読んでみるのはいかがでしょうか。雄大なロマンある宇宙に興味を持ったら、理科や算数好きのお子さんになるかもしれませんよ。
ねえ、おつきさまどうしてぼくについてくるの?
まずは、お子さんの素朴な疑問、「つきが追っかけてくる」に答える絵本です。
ちょっと科学的なことも書いてあって、さすがに3歳4歳のお子さんには難しいのですが、そこはパパママの出番! 読んで、分かって、噛み砕いて、お子さんに話してあげるのに、ぴったりの本です。
ほかにも、「月は、どの位遠いの」「月は真ん丸に太ったり、細くなるの」などの疑問。お子さんが感じる身近な不思議を、楽しい話で、分かりやすく書いています。
おつきさま
有名な絵本、その名も「おつきさま」
やすいすえこさんの、やさしい書き方、そしてイラストレーターとして、やさしいタッチですてきな作品を世に送り出している葉祥明さんのコンビ。月のもつ、不思議な優しさを感じ取れる本ですね。
とくに、月には満ち欠けがあって、子供たちみんなが大好きな満月。人間も動物も、月に語りかけたり、願いごとをしたりする … 心の中で、月という存在の大きさに、改めて気づかされる絵本です。
イラストがとってもキレイなので、小さなお子さんでも楽しめますよ。
パパ、お月さまとって!
この絵本は、わが家の娘が本当に「あんな、ママ、お月さまほしいネン」(大阪弁;;)と言ったことがあり、偶然本屋さんで見つけた本です。
1600円と、幼児向けの絵本では高い! 仕掛け絵本だったんですね。
物語は単純で、パパが、長いハシゴで、山の頂上から、月をつかみに行こうとするだけのお話しです。
そこに、仕掛け絵本の楽しみというか、奇抜さがありました。
もうボロボロですが、わが家で捨てられない絵本、捨てないでと言われている絵本の1冊です。
ながいよるのおつきさま
アメリカの絵本作家、シンシア・ライラントさんの、すてきな絵本です。
穏やかな絵で知られていて、アメリカでは20年以上にわたり、小さなお子さんに人気があります。
パパがまだ独身だったときに、ロサンゼルスの本屋で見つけて、重かったのに買って帰ってきたそうです。もともとのタイトルは、Long Night Moon。そのままですね。
日本でも翻訳されて、ベストセラーです。内容は、1月から順番に、月の名前をつけていったこと。夜空の美しい月を尊い気持ちで接してきたこと、満月の日を不思議と大事に思えてきます。
なにか、日本が明治以前には1年13カ月だった「太陰暦」に通じるところがありませんか。
おやすみなさい おつきさま
小さなお子さんに、まずはこの本「おやすみなさい おつきさま」
とにかく、原則的ですが、なんだかほっとするイラストがすてきですね。
アメリカのオバマ大統領もベタほめで、人生で最初の1冊に、と薦めているほど。皇太子妃も宝物にしているそうですよ。
物語のストーリーは、ウサギちゃんが寝ようとベッドに入って、じっと上を見ると、部屋の中、あるいは窓の外に見えるもの1個1個に、グッナイ「おやすみなさい」と声をかけて眠りにつくだけのお話です。
そのなかで、印象的なのが、窓の外のお月さまと、ウサギの絵。
寝る前の絵本に、そして自然や宇宙の神秘を押さないときから感じることができる絵本にどうぞ。