子育てにゴールはあるのだろうか?

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私たちは、今は親でも、昔は赤ちゃんであり子供時代を過ごし現在に至っています。

親になって初めて、親の気持ちが分かると言いますが、まさにその通りだと痛感しているこの頃、私は親の望むような大人になれているのだろうか、とふと立ち止まり考えることがあります。



親の気持ち・子の気持ち

家の親は、私が生まれた時に、どんな子供になって欲しいと願っていたのでしょうか?
私は、一人っ子だったのに、親から特に、家を継いでほしいとか言われたこともないし、どんな職業に就いてほしいかなども、言われたことがなく、いつも自由に自分の好きな道を選択させてもらっていたと思います。
余りにも家が居心地が良くて、結婚は遅かったのですが、今自分が親になって初めて、親の偉大さに気づかされています。

私が親から躾けられたこと

母はそれほどでもなかったのですが、物心着いたころから父が、食事のマナーに対してかなり厳しくなりました。
まず「いただきます。」そして「ご馳走さま。」のあいさつは、必ずさせられていました。
後は、お茶碗の中のご飯粒を残さず、最後まで食べることを躾けられました。

両親は食べることが、とにかく大好きで、いつも一緒に台所に立って美味しい物を作ってくれました。
私はそんな両親の後ろ姿を見ながら、ワクワクした気持ちを、今もまだかすかに覚えています。
美味しい物を食べるときは、思いっきり美味しそうに食べることがマナー。
これも両親から、無言のうちに教わったことです。

両親に感謝

家は、普通のサラリーマン家庭で特別に裕福だったわけではありませんでした。
父は、仕事が忙しく、一緒に遊んだ記憶は数少ないのですが、お正月に一緒にトランプしたり、お休みの日は、遊園地や水族館などにも連れて行ってくれました。
母は、少し繊細で口数が少ない人ですが、私が笑うと、いつも一緒になって笑ってくれてそれが意味もなくうれしくて、私は母を笑わせるために、わざと笑ったりしたこともあったと思います。
あなたが笑顔でいてくれるのが一番うれしい。
そう言ってくれた両親に、今も感謝の気持ちでいっぱいです。

私が子供たちに願うこと

当然のことですが、この世の中は上手くいくことばかりではありません。
そして、残念ながら善人ばかりに出会うわけでもないと思います。
だから、私は辛い困難な道を避けることよりも、むしろ何かに躓いても、壁にぶつかっても、再び立ち上がれるような、精神の強さを身につけてほしいと思います。
そして、逃げるのではなく、疲れたら一呼吸置いたり、心が折れてしまう前に方向転換できる身軽さも必要なスキルだと思います。
その為には、私の両親のように、よほどのことがない限り、見守ることが大事かなと思う今日この頃です。
助けたくても、我慢我慢と言い聞かせています。

色々なことがあって今がある

振り返れば、子育てをする中で、嬉しい事より大変だったことの方が多いのだけれど、それでも私は、2人の子供の母になれたことを、誇りに思っています。

今、これを読んで下さっている皆さんの中にも、子育てに悩んでいる方がいらっしゃるかもしれませんが、暗闇があって光の大事さを知るみたいに、きっと子育ても大変だからこそ喜びもひとしおなのだと思います。

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