いつまで続くか不安な新生児のいきみ・うなりの原因と対処法

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小さな赤ちゃんが突然顔を真っ赤にしてウンウンうなり出すと、とても苦しそうで大丈夫かしらと心配になりますね。さらに、その状態で泣かれてしまったりしたら、どうしていいかわからないことも。今回は、そんな気になる新生児のいきみ・うなりについて、原因や対処法をまとめました。



新生児のいきみ・うなりの原因は?

生後数ヶ月までの赤ちゃんは、急に顔を真っ赤にしていきむことがあります。「ウーウー」「ウーンウーン」などと低くうなったり、うなった後に泣き出したりすることがあります。新生児のいきみ・うなりの原因としては次のようなことが考えられます。

・ゲップが出なくて苦しい
新生児の頃はおっぱいやミルクを上手に飲めないため、空気も一緒に飲み込んでしまうことが多く胃に空気がたまりやすくなります。しかも、自力でゲップを出すことが難しいため胃が膨らんで苦しくなり、いきみやうなりにつながります。

・おならが出なくて苦しい
ゲップとして出せなかった空気は、胃腸を通っていくのでおならとして出すしかありません。しかし、腹圧の掛け方を上手くコントロールできない新生児は、腸にガスがたまりやすくなります。ガスで腸が膨らむと苦しいので、赤ちゃんはいきんだり長くうなるようになります。

新生児は、まだ寝返りを打てないので自分で姿勢を変えることができず、運動量が少ないため、お腹にガスがたまりやすくなるというのも原因のひとつでしょう。

・便秘で苦しい
新生児は意外と便秘をしやすく、特にミルクの割合が多い赤ちゃんは便秘がちになります。便秘になるとお腹が張って苦しいので、赤ちゃんは、本能的にいきんだりうなったりして何とか便を出そうとします。

新生児のいきみ・うなりの対処法は?

赤ちゃんがいきんだりうなったりしはじめたら、次のような方法で対処してあげましょう。

・授乳後のゲップを丁寧に出してあげる
授乳後のゲップの出し方が不十分だと赤ちゃんは気管に空気がたまって苦しくなります。小さくゲップが出た後も、5分くらいは身体を立てた姿勢で抱っこしてあげましょう。

・軽い体操をさせる
腸の動きを活発にさせるために軽い運動をさせるのもおすすめです。食後1時間程度たって赤ちゃんの機嫌が良いときに行います。足を丸めたり伸ばしたり、身体を横向きにしてあげたり、立て抱きにしてあげたりするといいでしょう。関連記事でご紹介している「赤ちゃん体操」も、生後2ヶ月以降からできるので、ぜひ試してみてください。

新生児がいきみ・うなりで泣くときはどうする?

いきみやうなりがひどくて泣き出してしまうことが続くと、臍ヘルニア(出べそ)になってしまう恐れがあります。いきみすぎて赤ちゃんが泣きだしたときにはすぐに抱っこして落ち着かせてあげましょう。それでも、落ち着かず泣き続けている場合や上記の対処法が効かない場合は、産院や小児科で相談しましょう。ひどい便秘の場合は、小児科で浣腸などの治療を施してくれることもありますよ。

新生児のいきみ・うなりはいつまで続くの?

生後4~6ヶ月になって自分で寝返りを打てるようになれば、運動量が増えるのでガスが出やすくなります。自分でガスが出せるようになれば、次第にいきみやうなりもしなくなってくるでしょう。

赤ちゃんのいきみやうなりは、お腹にたまったガスを出そうと頑張っている証拠です。生後しばらくはマッサージや体操などでガスを上手に出せるようママやパパがサポートしてあげてくださいね。

まとめ

初めての子育て、赤ちゃんがうなっていると心配になりますよね。

しかし、心配はいりません!
お母さんのケア一つで解決できることがたくさんあります。

焦らず、赤ちゃんの様子をしっかり観察して、ケアしてあげましょう。

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