妊娠したら提出すべき各種届け出まとめ

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妊娠した。赤ちゃんができた。産婦人科で「おめでたですよ」と言われると、本当にうれしいですね。少子化対策で、行政からの妊婦健診の補助券がもらえたり、イベントがあったりと妊娠初期から手厚い支援を受けることができる場合もあります。職場への届け出にもメリットがあります。必要な届け出をまとめてみました。

市役所(区役所・町村役場)に「妊娠届出書」

まずは産婦人科から妊娠を市役所等に届け出るように促されます。生理も止まり、だいたい妊娠が分かるのが妊娠3カ月。エコー(超音波)で心拍が確認できれば、出産予定日(最終月経から計算される)とともに産婦人科のお医者様から、いろいろな注意がされます。
その一つが、届け出です。届け出れば、その場で母子手帳や妊婦健診の補助券(検診から一定額を割り引いてもらえたり無料にしてもらえたりする検診券)を受け取ることができます。
市役所などに行く時間がなかなかない、などの理由で後回しにする方もいるでしょうが、できる限り早く! なぜなら、赤ちゃんにも「権利」が発生しているからです。
それが、交通事故の場合の損害賠償権などです。
普通の街歩きのなかでも、何か事件に巻き込まれるとも限りません。
不吉なことは考えたくないですが、生まれてきていない未来のお子さんでもしっかりと守ってあげてくださいね。
届け出により、プレママ教室、マタニティクッキング教室などの案内がきますよ。
おなかのなかに、新しい命が宿るというのは感動できなこと。その感動を胸に母子手帳をもらいに行きましょう。

会社

 勤めている場合は、勤務先の会社に。勤めていない場合は、ご主人の会社などに。
 もし結婚後も仕事を続けていたら会社に届け出を出すと、検診時には休暇(有給か無給かは就業規則や雇用条件による)を取得することができますし、出産前6週、出産後の8週(生後56日)の産前産後休暇は法律に母体保護として定められています。
 妊娠したら仕事を辞めようと思っていた場合は、職場に迷惑をかけないような退職の仕方が必要ですが、体調も考慮して退職してしまわないといけない時もあります。そんなときには退職の手続きや、ご主人の扶養に入るなどの手続きが必要です。
いずれにしても、黙っていていいことはありません。
妊娠出産は病気ではなく、大切な未来の社会の財産です。
妊娠出産後も働き続ける女性も増えているなか、マタハラ(マタニティハラスメント)などの嫌がらせを受けたら、信頼できる方に相談することも大事ですよ。

入っている生命保険・共済

生命保険や共済に加入している場合は、一応規約、約款、特約を見ておきましょう。
ほとんどの場合、病気ではないので、健康保険の適用もできず、いったんは全額負担をしなければなりません。
しかし、妊娠中に切迫早産で入院や、妊娠中毒症で治療となった場合、通常の健康保険が適用されますので、加入している生保会社に問い合わせておくのもひとつです。もし帝王切開になれば、手術ですので、この場合も保険金の受領ができる可能性があります。
妊娠したとき、あるいは出産後には子宮がんや子宮けいがんの検査があります。触診だったり内診だったりしますが、このがん検診も一部給付対象の保険があります。
女性の疾患に手厚い生命保険に入っていたら、よく読んでおきましょう。

給付金と確定申告

妊娠・出産で医療機関に受診した場合でも、医療費控除の対象になります。
タクシーなどを使った場合には領収書が必要ですし、バスなど公共交通機関を使った場合は合理的な方法での運賃を、実際にかかった医療費に合計できます。この場合の医療費は、検診の費用や、出産・分娩の費用を含みます。この場合の分娩費用とは、健康保険で給付される出産育児一時金、1人の赤ちゃんにつき42万円を引いた残りの自己負担額です。
知らないママやパパも多いのですが、わが家はパパが制度に詳しく、確定申告時にかなりの「払いすぎた」税金の還付が受けられました。
あとは、自治体からの「出産祝い金」などのプレゼントがもらえることも。私の姉が住んでいた町は、第3子で100万円の支給があったとか。これも申請しないともらえませんし、住民登録から3年以上などの条件もありますので、妊娠したらすぐに届け出をしましょう。

周囲に気遣いをしてもらう雰囲気を

いかがでしたか。妊娠したことは喜ばしいことですし、やがて生まれてくる赤ちゃんを夢見て、夫婦でたくさんのことを話しあっていくことでしょう。
市役所などに届け出れば、マタニティバッチ「おなかに赤ちゃんがいます」をもらえたり、職場の同僚からは気遣いの声かけや、気の早い方からは赤ちゃんの服が贈られてくることもあるでしょう。
しかし、いくら喜ばしいとはいえ、傍若無人にふるまうことは、せっかくの妊娠への喜びに水を差すことになります。休むことへの周囲への配慮、電車に乗った時に席を譲ってもらったら「当たり前」ではなく心からの感謝、などなどです。
妊娠するといらいらしたり精神状態も不安定になったりしますが、そういう時こそ、生まれてくるカワイイ赤ちゃんを想像しながら、早くも優しいママになってくださいね。

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