子供にやさしい国モンゴルで異文化体験しましょう

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モンゴル。そう聞くと「草原」「砂漠」「ゲル」を想像するでしょうか。どれもが正解ですが、韓国やグアムに比べて、まだまだ馴染みの薄いマイナーな国ですね。でも、実は、小さな子供に、とってもやさしい国です。3歳になれば、十分に楽しめる旅行先ですし、何よりも案外近いのでビックリすると思います。もちろんリゾート理はありませんし、多少の不便はありますが、ママパパとお子さん、3人4人で、とびっきりの体験ができます。次の子連れ海外には候補地の一つに入れてみてくださいね。

近い

モンゴルは実は、とっても近いんですね。直行便なら東京から5時間、大阪からなら4時間半くらいです。
距離的にはシンガポールよりも近く、バンコクとほぼ同じくらい。
地の果てのイメージがありますが、3泊4日で「草原」「砂漠」「首都ショッピング」と楽しむことができる、「とっても近い国」です。
成田からは夏場はほぼ毎日、MIATモンゴル航空が直行便を飛ばしてくれますし、飛行機も通常の倍の大きさのものにしてくれますよ。関空からは夏場限定で週に1~2便。ただし、MIATはお値段が高め。それでも直行便は時間のロスが少ないのでおススメです。
小学校の入ると、なかなか休みがとれませんし、習い事を休むということにもなりますが、近い国ですのでお盆や海の日の連休にどうぞ。

物価が安い

日本に比べれば物価が安いです。
首都ウランバートルはインフレと失業率が高めですが、それでも、タクシーをチャーターしても1時間1000円しないくらい。子連れなら、空港から「草原」「ゲル」へ、直行しても格安ですね。
ごはんも「羊」「牛」ばかりですが、セットメニューが1食200円ほど。偉大なチンギスハーンに名を借りた「ハーンビール」も1杯100円、市内を走るトロリーバス・普通のバスとも300トゥグリク(20円)などです。
日本からのツアーは、航空券と現地ホテル、そして草原ツアーや乗馬トレッキング、ゲルへの宿泊などのツアーはとっても高いんですが、現地に行けばとっても安い!
日本の大手旅行代理店主催のツアーは、添乗員がいて安心ですが、航空券と現地のツアー(日本語が通じるところも多い)でプランニングするのもとっても思い出深いものになりますよ。
旅行者むけのゲルは「ツーリストキャンプ」と呼ばれていて、遊牧民のゲルよりも快適に滞在できるように工夫されています。

ゲルは安全

普段頑丈な建物で生活していると、草原の中のしかも、移動式の住居というのは、弱弱しく感じて「大丈夫か」と不安になることでしょう。
でも、大丈夫。旅行者の宿泊する「ゲル」は年中建ったままの「常設」ツーリストキャンプ。シャワーやトイレ棟があったりと、アウトドア好きの家族なら、思いっきり楽しめます。
どのツーリストキャンプも獰猛な「犬」を飼っていて、深夜の外部からの進入はまず不可能です。そんななか、夜には満天の星空。むっちゃ多い星々で、流れ星を数えたら止まらないくらい。お子さんにとって、思い出深い夏休みになることは間違いなしです。
ツーリストキャンプでは、モンゴルの素朴な料理のほか、欧米風の食事が振舞われることもありますので、選ぶ際の参考にしてくださいね。

子供たちは遊びの名人

親の心配をよそに、子供たちは広い草原で走ったり転んだり。ツーリストキャンプでは、宿の子供たちともすぐに仲良くなって、羊の骨のゲームを教えてもらったり、かくれんぼをしたり。ときには羊の世話を勝手に(笑)手伝ったり。
言葉が通じなくても、子供たちはすぐに現地の子供たちと打ち解けあえます。草原で育っているモンゴルのお子さんは、とっても活発ですし、見たことのない日本の子供に興味シンシンで、近寄ってきて、知らない間に仲間に巻き込まれています。子供を大切にする仏教を重んじているので、大人たちも子供たちにはとっても優しい。
たとえ2日でも、お子さんは貴重な体験になり、大きく成長します。
ママやパパは遠くから「ステーツアイ」(塩ミルクティ)でも飲みながら見守るだけでOK。出発するまでは何かと不安ですが、杞憂に終わることばかりですよ。

持ち物と用意すべきグッズ

モンゴルに行くには、夏が一番。それでも夜は冷えますので厚着、フリースにジャケットを。下着の綿シャツは1枚多めに着込むことも考えましょう。化石探しの体験をするなら砂漠ですが、カメラ保護のビニールも。懐中電灯、ウェットティッシュやポケットティッシュもあると便利です。あとは、野菜が少ない(外国からの輸入がほとんど)なので、便秘気味のお子さんには薬を持っていきましょう。
お子さんが4歳5歳になったら、親子で乗馬トレッキング。7歳にもなれば1人で乗れますが、特に持ち物は不要です。
最後に、残念ながら首都ウランバートルは治安が良くないところもあります。
250万人くらいの人口しかないないモンゴル国ですが、そのうちの半分が首都ウランバートルに集まっているのだそう。地方の砂漠や草原の民が、首都に流入し続けているんですね。
社会主義からの急激な資本主義化で、よからぬ輩もいますし、昼間からのアルコール依存症患者や、マンホールチルドレンもいます。治安のよくない地域は、ガイドブックやホームページで注意喚起されていますので、自己責任で行動することも大事です。
とはいえ、草原と砂漠のネイチャーワンダーランド。ぜひ親子で、とびっきりの思い出を作ってくださいね。

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