2000年に厚生労働省から妊婦さん及び妊娠の可能性のある女性に対して葉酸の摂取を推奨する通知が出された他、母子健康手帳にも葉酸の摂取を推奨する項目が記載されるようになりました。この葉酸が良いのは知っていても具体的にどこが良いのか?お腹の赤ちゃんやママにはどんな効果があるのかまで詳しく知っている方はまだ少ないと思います。ここではこの葉酸についてまとめてみました。
葉酸って?
葉酸とはビタミンM・ビタミンB9・プテロイルグルタミン酸とも呼ばれていて生理活性物質です。遺伝物質のDNAやRNAを構成している核酸の合成には不可欠です。妊婦さん以外では日本の食生活からの葉酸の摂取は十分で心配は無いのですが妊婦さんの場合は赤ちゃんの分の2倍摂取が必要なので不足しがちであることから、妊娠中またはその可能性のある方は積極的に葉酸の摂取が必要になります。
積極的に葉酸を摂取した方が良い時期
妊娠初期(受胎から2週間から4週間)は人間の成長段階で一番細胞分裂が行われる時期でこの時期に葉酸が不足していると無能症や神経官閉鎖障害による病気のリスクが高くなる可能性があるとして妊娠初期または妊娠の可能性のある方へ葉酸の積極的な摂取が勧められています。また妊娠中期に多く摂取していると未熟児などのリスクを軽減することに繋がります。
葉酸は赤血球の形成を助ける優れもの
お腹の赤ちゃんの成長には赤血球がとっても大事で、その赤血球の形成を助けるのが葉酸なのです。赤血球は体内に酸素や二酸化炭素を運ぶ役割がある為にこの赤血球を形成している葉酸を多く摂取することでお腹の赤ちゃんに十分な酸素が行くことになります。
免疫力も上がる
葉酸にはたんぱく質の合成を助ける役割もあり、このたんぱく質には免疫細胞を強くする性質があるので免疫力の下がる妊娠中は風邪をひきやすかったり治り難かったり便秘になりがちだったりしますが葉酸を多くとり免疫力を上げておくことでママの健康も保たれます。その結果お腹の赤ちゃんの健康にも繋がるのです。
まとめ
葉酸を摂取していなかったからと言って必ず障害を持った赤ちゃんが生まれてくる訳ではありませんが、その障害を持った赤ちゃんも数は少ないものの現実にいることは確かです。健康な赤ちゃんをお迎えする為にも予防出来ることはしておきたいですよね。葉酸には赤ちゃんに悪い影響を与えるデメリットは無いので積極的に摂取することをお勧めします!そして元気な赤ちゃんをお迎えしてくださいね!