母乳やミルクからの栄養で成長していた赤ちゃんが、みんなと同じように食事を摂るための練習が、離乳食です。
大きくなっていく赤ちゃんは、母乳やミルクだけの栄養だけでは足りなくなります。
赤ちゃんの体を作る、栄養バランスの整った離乳食を心がけましょう。
離乳食を始める時期
離乳食を始めるのは一般的に生後5~6ヶ月あたりからです。
しかし体の成長やアレルギーの問題もあるので、早く始めたほうがいいわけではありません。
アレルギーの心配があるときは、離乳食を始める前に小児科でアレルギー検査を受けることもできます。
赤ちゃんの体の消化器官の働きが成長し整ってくることで、赤ちゃんの口から唾液の分泌が多く見られるようになります。
それを一つの目安にしてもいいでしょう。
離乳食を始める前から、スプーンを口に入れる練習をして、慣らしておきましょう。
離乳食初期
離乳食初期は、口に入れて飲み込むことが主になります。
一番最初の離乳食は10部粥の上澄みだけを1匙食べさせるところから始めてみましょう。
お粥以外にもつぶした野菜や豆腐などを、なめらかなペースト状にして与えましょう。
慣れてきた頃には白身魚も食べられるようになります。
また初めての離乳食や、新しい食材を試す日は、何があっても大丈夫なように小児科があいている平日の午前中などに試すようにしましょう。
離乳食中期①
離乳食開始から2ヶ月ほどたった頃には、赤ちゃんも食べることにだいぶ慣れて、舌と上あごで食べ物をつぶせるようになっていきます。
お粥は10部から7部ほどにかわり、その他の離乳食も豆腐ほどの固さに用意してみましょう。
この頃には1回食から2回食へと進む赤ちゃんも多くなり、生活のリズムも安定してきます。
乳製品や卵、肉など食べれる食品も増えていきます。今まで以上に栄養面を重視して離乳食を作っていきましょう。
しかしアレルギーの心配もあるので、新しい食材を試すときは少量ずつ食べさせて様子をチェックしておきましょう。
離乳食中期②
離乳食を始めて4ヶ月ほどたつと、バナナくらいの硬さは歯茎でつぶすことができるようになります。
お粥も5部からやわらかいご飯へと変わっていきます。
あまりに柔らかいと、つぶさずに飲み込んでしまうので硬さと大きさを調節しながら進めていきましょう。
赤ちゃんの便の中に、離乳食の食材がそのままの形で出てくるときは、消化ができていないということなので、硬さや大きさを見直すようにしましょう。
この頃には3回食となり、母乳やミルクの量も少なくなり、卒乳になる子もでてきます。
食べる量や進み方は個人差があるので、その子なりのペースで進んでいくのを見守りましょう。
離乳食後期
前歯が生えてくることにより、かじるということが少しずつできるようになっていきます。
歯茎でかむのも上手になり、ある程度の硬さのものは食べれるようになっていきます。
舌や唇の動きも上達し、奥歯が生えることでさらに食べれるものが増えていきます。
この頃にはパパやママの食事からのとりわけも少しずつできるようになり、離乳食完了が近づきます。
とりわけをする時は、味付けをする前の赤ちゃんの分を分けておく様にしましょう。