小学生のお子さんと自転車でお出かけするのは本当に楽しい。もちろん日常的に塾などの習いごとに通ったり、お友達の家に遊びに行ったり … 天気の良い日は本当に自転車が手放せないお子さんも多いですね。そんなお子さんの自転車、買ったままにしていませんか? もしくはパンクを修理したくらいでしょうか。転倒してゆがんだり、チェーンが伸びていたり。とくに男の子は、かなりの乱暴な乗り方をしていますので、日常的な点検を親子でするクセを付けましょう。よい機会ですから、対物・対人保険の加入や見直しをおススメします。
日常整備 ~ とくにチェーンの長さに注意
子供と一緒に点検整備。ブレーキやタイヤはすぐに目が行くのですが、意外に盲点なのがチェーン。とくに子供用のMTBはチェーンが伸びたり傷んだりしやすいんですね。
チェーンを守るガードがないのが原因ですが、特に男の子のお子さんは、力いっぱい踏み込みます。チェーンが伸びる大きな要因ですし、歯車(ギア)チェンジも頻繁に行うと、いよいよチェーンが外れるという事態にもなります。
チェーンの交換は比較的簡単ですが、前輪と後輪の間隔を変えることで、すこしチェーンを引張り気味にできる整備の方法もありますよ。
チェーンが外れたときの直し方も教えてあげてくださいね。
対物保険はしっかり
脅すわけではありませんが、お子さんの自転車が暴走したときに、ぶつかって人をケガさせたり、車や壁にぶつかって壊したり傷つけたり。結構日常茶飯事ではないですか。
まだ大きなケガや物損になっていないうちに、自転車のマナーを教えるのはもちろんですが、暗がりでライトもつけていたのに、小さなお子さんにぶつかったり、ふらついて車にこすったり。
大きな事故だと何千万円もの損害賠償を求められる判決があったりもします。
自転車の購入時に保険に入ることも多いのですが、期限が3年5年と決められている保険もあります。
搭乗者、つまり運転をしているお子さんのケガまでカバーする保険もありますので、県民共済や生協の共済、民間の生命保険会社の子供の医療保険などプランを比較しながら、「万が一」の備えをすることも、自転車のマナーのひとつです。
サドルとハンドル
ハンドルのぐらつき、揺らぎの点検も大事です。
自転車で転んだり、自転車を倒したときには、ハンドルが緩むことがあります。でもなかなか通常は気がつきにくいもの。ぜひ、点検の際には、まっすぐにハンドルが取り付けられているかチェックしてみましょう。
まっすぐにするには本当は専用のスパナが必要ですが、モンキー(モンキースパナ)でも代用できます。モンキーなら、たくさんのナットに適用できますから、1本備えておくとよいですね。
意外とサドルもゆがむもの。またサドルは痛みやすいですし、敗れたり切れている部分があればスポンジが飛び出て、水を吸うと余計に不快です。そのままぐるっとかぶせるシートが売られていますよ。
スタンド
スタンドも痛みやすい部分のひとつ。なぜなら、ばねがあるからです。
特に男の子のMTBは片足スタンドであるため、だんだんスタンドが外に広がっていってしまい、バネが伸びた状態で置いていると、倒れやすくなり、ほかの部分のゆがみや痛みが生じてしまいます。
だいたいスタンドの寿命と、チェーンの寿命は同じくらいですが、不安定になってきたら交換してあげてください。スタンド自体は安いもの。モンキーがあれば取りかえは簡単です。
点検箇所と同時に交通マナーも
いかがでしたか。スポークの折れや曲がり、反射鏡やライトなど、自転車の点検項目はまだまだありますが、乗る人、つまりお子さんの交通マナーも同時にチェックしましょう。
とくに交差点での一旦停止や暗くなってからのライト点灯は必須ですが、最近のニュースでも雨の日の傘差しの運転が厳しく取り締まるようになったのですが、自主的なルールにしましょう。
さらに横に並んでの自転車に乗ることは厳禁ですよ。どうしてもお友達同士で競争したり、おしゃべりしながら運転したくなりますが厳しく注意しましょう。
もちろん親子でサイクリングに行くときは要注意です。