下の子が生まれると、上の子が『赤ちゃん返り』を起こすケースが多いです。
この赤ちゃん返り、いったいどうして起こるのでしょう?
また、赤ちゃん返りを起こした子に対して、どう対処していいかわからずママもイライラしてしまいがちです。
赤ちゃん返りの原因と対処法をご紹介します。
赤ちゃん返りとは
赤ちゃん返りとは、それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんのような仕草を見せるようになることです。
もうおむつが外れているのにおもらしやおねしょをするようになったり、赤ちゃん言葉を話すようになったり。
おしゃぶりを使いたがるようになる子もいるようです。
また、弟や妹に対して乱暴をするケースもあります。
イライラして暴力的になり、泣き叫ぶことが増える子もいます。
症状は子どもによってさまざまなのです。
原因
赤ちゃん返りのもっとも多い原因は、『弟や妹が生まれたこと』です。
それまで親の愛情を独り占めしていたのに、赤ちゃんが生まれたら愛情が半減…。
親は上の子と赤ちゃんに平等に接しているつもりでも、それでは上の子は不満なんです。
はんぶんこではなく、愛情を独り占めしたくて赤ちゃん返りが起こります。
また、下の子が生まれなくても、赤ちゃん返りが起こることがあります。
子どもを保育園に入れたり、卒乳・トイレトレーニングなど、子どもをとりまく環境が大きく変わるタイミングがきっかけになります。
対処法
赤ちゃん返りのベストな対処法は、充分に子どもの相手をして愛情を注いであげることです。
子どもの話に充分耳を傾けたり、呼ばれたらなるべく相手をしてあげます。
手が離せなくてすぐ相手ができない時でも、必ず『ごめんね、ちょっと待っていてね』と声をかけてあげましょう。
赤ちゃんへの焼きもちが赤ちゃん返りの原因となっている場合は、上の子とママが二人きりになる時間を作ることも有効です。
ママを思い切り独り占めさせてあげましょう。
やってはいけないこと
それまでできていたことができなくなったり、赤ちゃんに乱暴するようになると、ママはイライラしてしまいますよね。
『どうしてママを困らせるの!?』とつい怒りたくなってしまうかもしれません。
ですが、叱るのは逆効果です。
赤ちゃん返りは子どもが精神的に不安定になって起こるものなので、叱られると赤ちゃん返りがエスカレートしてしまいます。
また、『お兄ちゃん・お姉ちゃんでしょ』というたしなめ方もNGです。
子どもは好きでお兄ちゃん・お姉ちゃんになったわけではないということを念頭に置いておきましょう。
焦らずに見守って
赤ちゃん返りは、子どもにとってもママにとっても、非常にストレスがたまることです。
ですがあくまでも一過性のもの。
いつかはおさまる時が来ると思って、焦らずに見守ってあげてください。
充分な愛情を注いであげていれば、必ず赤ちゃん返りは終わります。
そしてその時には、より一層しっかりした姿を見せてくれるでしょう。
パパと協力して、がんばって乗り切ってくださいね。