中間子というのは、3人以上のきょうだいの真ん中の子どものことです。
兄や姉、弟や妹にはさまれているため、長子としての気質と末子としての気質を持ち合わせています。
きょうだいの中で、一番反抗的なのが中間子という傾向もあるようです。
中間子を育てる際に心がけたいポイントをご紹介します。
他の子の1.5倍注目することを心がける
中間子は、きょうだいの中で特に『親の愛情をもらえない』と実感しやすい立場にいます。
長子は下の子が生まれるまでは親の愛情を独占していますし、末子は家族全員に甘やかされる立場です。
そのどちらでもない中間子は、とにかく親の愛情に飢えています。
みんな平等に接しているつもりだけど…と親は思っていても、中間子はそう受け取っていません。
中間子は他の子の1.5倍注目することを心がけ、多少オーバーなくらい愛情表現をしてあげましょう。
自分は愛されているんだという実感を与えてあげてくださいね。
都合の良い役割を求めない
複雑な立場にいる中間子は、時と場合によって求められる役割が違います。
長子ともめている時は『お兄ちゃん・お姉ちゃんの言うことを聞きなさい』と言われたり。
末子ともめている時は『弟・妹に譲ってあげなさい』と言われたりします。
場面によって兄・姉としての役割、弟・妹としての役割を求めるのはやめましょう。
都合の良い役割を求められることは、中間子にとって非常にストレスなのだということを覚えておいてください。
問題行動はSOS
きょうだいの中で、中間子はもっとも反抗的な態度をとりやすいという傾向があるようです。
反抗的な態度に限らず、あえてお調子者を演じてみたり、家族の和を乱してみたり…。
何かと問題行動をとることが多いです。
これは、『自分に注目してほしい』という中間子なりのSOS。
常に親から期待・注目されている長子と何をしても許される末子にはさまれた、中間子なりの処世術なのです。
中間子が問題行動をしたら、疎ましく思うのではなくSOSを受け止めてあげましょう。
たまには親を独占させる
先述のとおり、中間子は親の愛情を独占できる機会がなく、愛情に飢えています。
そこで、たまには親を独占させてあげる時間を作ってあげましょう。
中間子が満足するまで、思う存分甘えさせてください。
中間子は普段放っておかれることが多いので、自立心が強くひとりで過ごすのが好きなタイプに育つ傾向があります。
ですがそれは親やきょうだいを拒絶しているわけではないのです。
親が機会を作ってあげれば、びっくりするくらいの愛情表現を見せてくれるのも中間子なんです。
きょうだいと比較をしない
中間子に限ったことではありませんが、他のきょうだいと比較をするのは複数の子どもを育てる上で決してやってはいけないことです。
親がきょうだい間で差別をして育てると、きょうだい関係がギスギスしてしまいます。
上の子と下の子に挟まれて育つ中間子は、平等と平和を重んじる平和主義者に育つ傾向があります。
これは素晴らしい長所ですよね。
せっかくの長所の目を摘んでしまわないよう、親も平等を心がけましょう。