妊娠と子宮筋腫の関係

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皆さん、子宮筋腫をご存知ですか?

子宮筋腫は妊娠中に発見されることも多く、これから出産を迎える方にとっては、不安が募ることでしょう。

では子宮筋腫とはどういう症状で、妊娠や赤ちゃんにどんな影響をあたえるのでしょうか・・・



子宮筋腫とは

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍で、女性の病気の中でもよく見られる症状です。
子宮筋腫は、自覚症状があまりないため気付かれにくい腫瘍です。
しかし放っておくと巨大化してしまう恐れがあり、場合によっては不妊の原因になりうることもあります。
小さいものでは豆粒ほどの腫瘍もあり、大なり小なり、ほとんどの人が持っている腫瘍です。
腫瘍があっても大体閉経後には自然と消えていくことが多く、できていることに気付くことなく生活している人がほとんどです。

妊娠中の子宮筋腫

今まで気付かなかった子宮筋腫を、妊娠の検査を機に発見される人も多くいます。
その場合「子宮筋腫合併妊娠」と呼ばれ、経過や観察、筋腫の大きさなどをしっかり管理し把握していく必要があります。
妊娠初期に分泌されるホルモンの影響で子宮とともに腫瘍も大きくなっていきます。
今まで気付かなかった子宮筋腫が、大きくなったことにより、妊娠中期頃に発見されることが多いようです。
場合によっては妊娠や出産にリスクが生じてしまうことがあるので、医師の指示に従い、適切な処置を受けましょう。

子宮筋腫による影響

子宮筋腫が発見されても生活や妊娠の状態に大きな変化はありません。
赤ちゃんの成長に対する影響も、特にないと考えて大丈夫でしょう。
しかし子宮筋腫があることで、流産や早産になる可能性があるので、あまり無理せずにゆったりと妊娠生活を送るように心がけましょう。
妊娠が進むとともに大きくなる腫瘍もありますが、腫瘍自体がやわらかくなり子宮の一部へと吸収されて消えることもあるようです。

妊娠中の治療

妊娠中の子宮筋腫についてはほぼ経過観察ということになります。
しかし腫瘍による痛みを感じるようであれば、すぐに病院を受診しましょう。状態や症状にもよりますが、妊娠中にも飲める鎮痛剤や収縮抑制剤などを処方されることがあります。
手術と言う手段もありますが、妊娠中はリスクが伴うので病院の医師と相談の上、治療方法を考えましょう。

出産について

子宮筋腫があっても自然分娩での出産ができます。しかし腫瘍ができている位置によっては赤ちゃんが生まれるのに困難となれば、帝王切開という選択になることもあります。
子宮筋腫の大きさややわらかさなどでも、状況は変わってくるので病院の医師の診察の元、適切な出産方法を選ぶようにしましょう。
また自然分娩で問題はありませんが、子宮筋腫の影響で通常よりも出血が多くなることがあります。
場合によっては出産時に腫瘍が感染症を起こし、子宮摘出になってしまうリスクもあるようです。

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