子どもが“絶対に嫌がらない”薬の飲ませ方

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子供のいるご家庭では、みなさん経験あるかと思います。
そこで、子供&幼児がすんなり飲んでくれる薬の飲ませ方とダメな飲ませ方をまとめました!



苦い抗生物質などのお薬、アイスやジュースに混ぜるのは大間違い!

医薬品メーカーもシロップにする、錠剤にコーティングを施すなど、さまざまな工夫で服薬しやすいお薬に改良を重ねていますが、苦味を感じるお薬も存在しているのは事実です。
特に、医師から処方されるマクロライド系の抗生物質の粉薬などは強い苦味を持ち、唇に付着すると一日中苦味を感じるほど。また、抗生物質は3~4日程度の連続服薬を行うことで効果を発揮させる薬も多いことから「子どもに何度も、何日もつらい思いをさせたくない」、「薬をちゃんと服用して病気を治してほしい」と思うあまり、アイスクリームやプリン、ヨーグルト、チョコレートなどに薬を混ぜて子どもさんに与えているというお話もよくお聞きします。

でも、ちょっと待ってください。「薬の相互作用」という言葉はご存じでしょうか?

薬と食品を混ぜると、効果に悪影響を及ぼす危険も!

「相互作用」とは薬と薬の飲み合わせのことで、特定の組み合わせで同時に服薬した場合に、薬の効果が強くなったり、副作用が出てしまったり、逆に効果がなくなってしまう現象のことです。「相互作用」は薬と食品との間でも生じることがあり、代表的なものとしてグレープフルーツと高血圧薬や一部の抗生物質、納豆とワーファリンなどが知られています。そのほかにもコーラ、カフェイン飲料(コーヒー、お茶、紅茶など)、オレンジジュース、アップルジュース、アルコール飲料などが相互作用のある飲み物として知られています。
そして、たんぱく質や脂肪分も相互作用のリスクがあるもののひとつなのです。牛乳は腸で溶けるべき「腸溶錠」のコーティングを溶かしたり、特定の抗生物質の吸収を妨げたりすることが知られています。ヨーグルトやアイスクリーム、チョコレートも乳成分を使用していますので、せっかく飲ませた抗生物質の効果が半減どころではなく、ほとんど意味がなくなっている可能性もあるのです。

相互作用のリスクを避ける方法のひとつは、薬を飲ませるために作られた専用の服薬ゼリーの利用です。よく利用されているのが「おくすり飲めたね」シリーズですが、その中でも特に抗生物質や粉薬に向いているのが「チョコレート味」ということは、意外に知られていないようですね

粉薬を溶かす場合は飲ませる直前に溶かす

溶かしたら速やかに飲ませましょう。時間が経つことにより味が変化したり、薬の効き目が落ちることがあります。

泣いている時に無理に飲ませない

薬をいやがって激しく泣く乳幼児に無理やり飲ませようとすると、気管に入ることがあります。いったん休んで様子を見て適切な方法を考えましょう

チョコレートと混ぜる

「チョコレートが好きな子なら」と小児科の先生にススメられたのが、少量のココアの素と少量の水に薬を混ぜて、チョコレートシロップ状にしてのませる、というもの。
これの延長で、チョコ好きならチョコレートアイスに混ぜる方法も結構いけます。

相互作用には充分気をつけて、でもいろいろ工夫しながら、お子様に合った服用方法をみつけましょう。

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