『三つ子の魂百まで』、『3歳児神話』…など耳にされたことはありませんか?
共通するのは「3歳」という年齢。生まれてから脳はどのように発達し、子育てとどのように関係があるのか…。
ちょっと知っておくだけで、こどもの何気ない仕草を見る目がかわるかもしれません。
1歳過ぎからあらわれる奇妙こだわりとは
大人から見れば大したことないような事柄にこだわったり、「こうでないとだめ!」「いつもとちがう!」といって大泣きされた経験はありませんか?
相良敦子先生は、1歳すぎから3歳までをピークにあらわれる、これらの奇妙な感受性を「秩序感」と表現されています。このこだわりは、ただぐずっているのではなく、脳科学者によってその理由が解明されているのです。
3歳児の発達の様子
「なぜ?」「どうして?」の質問攻め…はぐらかさないで、きちんと向き合いたいですね。
運動神経や手先の器用さが発達…片足立ちやつま先立ちができるように。お絵かきやボタンかけ、はさみを使うことも上手になります。
絵本大好き
記憶力と理解力が発達して、ストーリーが分かるようになる子も。図鑑が好きな子もいるでしょう。何回も同じ本を読みたがり、同じ場面をみて、待ってましたとばかりにとても喜びます。ママも絵本をすっかり暗唱できてしまうかもしれませんね。
お友達
お友達に関心が出てきます。おもちゃの貸し借りや順番を待つこともできるように。
公共の場のマナー…幼稚園入園を控え、公共の場のマナーも少しずつ教えていくといいですね。公園、電車内、バス停、交通ルールなど、その都度機会があるときに少しずつ。「どうして?」と聞きたがる時期だからこそ、きちんと理由を説明すれば、しっかりと納得してくれるでしょう。このころに覚えたマナーやルールは、その後もしっかりと守ってくれるはずです。
親の後ろ姿も見られているんです。ちょっとくらい…は許してもらえません。気が抜けませんね…。
赤ちゃんはママの声をよく知っています。脳もママの声に一番反応するとか。何気なくしている読み聞かせも、実は赤ちゃんの脳の発達に大きく貢献しているのです。
まとめ
赤ちゃん恐るべし!ですね。赤ちゃんは、お腹の中に宿ったときから神秘的ですが、生まれた瞬間から、なんて奥深いものなのでしょう。身体の成長は目に見えてどんどん大きくなりますが、脳の成長はそれ以上だったのですね。五感も一番研ぎ澄まされた時期なのかもしれません。3歳児神話については今や科学的に解明されて、その年齢にも根拠があることがわかりました。早寝・早起きという昔からの子育てのスタンダードも、理にかなったものだったのですね。生活リズムを親のしつけとしてきちんと整えるというのは、当たり前のようで、子ども中心の生活リズムにするためには、大人の努力が必要な場合もあるでしょう。それでも、大人だって睡眠不足は、(歳を経るごとに)体調不良につながりますから、小さな子どもにとっては、かなりつらいことなのでしょうね。3歳を過ぎたお子さんも、遅くはありませんよ。時間はかかっても、生活リズムを整えるに越したことはありません。規則正しい生活が、幼い子どもにとっては1日の見通しが立つ落ち着いた生活だったのかもしれません。