新生児赤ちゃんの生理的体重減少とその後の体重増加

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赤ちゃんは「生理的体重減少」といって生後4~5日で生まれたときの体重の1割が減ります。その後、おっぱいやミルクを飲むことにより、1日あたり30g増え、1ヶ月で1kg近く増えます。おっぱいの出具合や生まれた体重には個人差があるので、あまり周囲の赤ちゃんと比較しないようにしましょう。



生後1週間で生まれた体重の約1割が減少

予定日前後に生まれた赤ちゃんの体重は2,500~3,000g前後が一般的です。ママの体が小柄だったり、胎盤が小さかったりすると、赤ちゃんも小柄になる傾向があります。ママが小柄だと赤ちゃんも小さめのことが多いです。

「生理的体重減少」といって、生後4~5日で、うんちやおしっこ、汗などの排泄物が出ることにより、約1割の体重が減ります。赤ちゃんの体重が3kgだとすると、約300gは減ります。その後、おっぱいやミルクを飲むようになり、体重が増えていきますので心配は入りません。

生後1ヶ月で赤ちゃんの体重は約1kg増加

乳が足りているか、不足しているかどうかを見分ける指標は、赤ちゃんの体重増加も参考になります。 1~2週間おきに赤ちゃんの体重を計測して、1日30g前後増えていれば、十分に飲めていることになります。赤ちゃんがよく眠り、機嫌もよければ順調です。3kgで生まれた赤ちゃんは、1ヶ月で4kg、2ヶ月で5kg、3~4ヶ月で出生時の2倍の6kgになります。日に日に重くなる我が子の成長に驚かされるかもしれません。

授乳量が足りているか心配

母乳育児をしたいと思っている多くのお母さんは、母乳が出てはいるものの、不足していないのかと不安になったりします。赤ちゃんによって、母乳を飲む量も、お母さんの母乳の量もそれぞれですので、一概に足りないと判断するものではありません。

母乳の量を計ってみましょう

母乳育児や混合育児をしている場合、赤ちゃんがどのくらい飲んでいるのかは、目で見えるものではないので、不安に思うことも多いものです。しかし、赤ちゃんが飲んだ母乳の量を計ることは、案外簡単なものです。

特に母乳が足りないと感じ、赤ちゃんの体重の増加も思うようにならない場合には、授乳の度ごとに、母乳の量を計ってみると良いでしょう。おおよその母乳の量を計るためには、おっぱいを飲ませる前と後の両方の赤ちゃんの体重を計り、その差を出せば簡単に分かります。

もし、授乳前後で体重が100g増えていた場合には、母乳を100ml(100g)飲んでいると考えることができます。もちろん、赤ちゃんの正確な体重が知りたい訳ではありませんので、着ている衣服やおむつを外す必要はありませんし、授乳後すぐにおしっこをしてしまった場合でも、おむつのままで計ることができますので大丈夫です。その場合でも、1日に1回は、正確な赤ちゃんの体重を知るために、沐浴の後などにきちんと計っておきましょう。

体重の増加曲線に合わせてみましょう

母子手帳には、赤ちゃんの体重増加の目安となる「パーセンタイルグラフ」が記載されていますので、一般的な成長曲線でもチェックしてみましょう。

これは、あくまでも標準値です。産まれた時の体重など、赤ちゃん1人1人の個人差も多く影響するものですので、体重が足りないからといって、あまり気にすることなく、1つの目安として判断しましょう。もし、気になることがある場合には、乳幼児健診の際などに毎日計測している体重の記録を持参し、専門医に相談してみましょう。

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