園に入ると、お友達も増え、たくさん遊んで友達との関わり方も学んでいきます。しかし、園でお友達に乱暴していないか、また、乱暴されていないか心配になることもありますよね。今回は、乱暴が気になるときの解決方法について5つ紹介したいと思います。
お友達に乱暴しているみたい
家庭ではそうでもないのに、園ではすぐに手が出てしまったり、お友達の嫌がることをしてしまう。先生にも注意をされて、その時は素直に聞いてくれるけど、また繰り返してしまう。そういう子どもの場合は、理由の違いはあるにせよ、心の中に満たされないものや寂しさを抱えていることも考えられます。弟や妹がいるため、我慢することが多い、いい子でいないといけないと思っている、しつけが厳しすぎるなどです。そのような心のさびしさが、無意識のうちに乱暴な行為をさせてしまいます。しっかり抱きしめてあげて、「さびしい思いをさせてごめんね」と伝えたり、充分に甘えさせてあげることが大事です。愛情で満たされると、乱暴な行動もなくなっていくでしょう。
戦いごっこが好きで、遊びが乱暴に
特に男の子はヒーローが大好きですよね。ヒーローになりきって、パンチやキックをしたりします。夢中になって遊ぶこと自体は悪くないのですが、ごっこ遊びはエスカレートしやすいものです。加減を知らずにお友達にぶつかっていけば、怪我をする恐れもあります。そこで、人の体は、たたけば痛いだけじゃなく、血も出るし、血が出なかったとしても体の中で出ていたりと、壊れてしまうものなのだということを伝えましょう。人に対してキックやパンチをしてはいけないということを理解させていきましょう。
きたない言葉を使う
園に通うようになると、たくさんの言葉を覚えて使うようになりますよね。また、テレビの影響なども大きいです。乱暴な言葉や汚い言葉も覚えてしまうものです。年長さんが使っている言葉をマネしてみたり、相手の反応をおもしろがって使う事もあるでしょう。人の関心を引きたいために使うこともあります。しかしこれは、言葉を獲得していく一つの過程のようなものなので、あまり神経質にならなくていいでしょう。成長とともに、使わなくなっていくものです。しかしやはり気になるとは思うので、その言葉は、お母さんは好きではないとか、他の人もうれしくないなどと、さりげなく伝えるといいでしょう。
友達に対しての言い方がきつい
友達に対して、きつい話し方をしているのを聞くと、気になりますよね。お友達に嫌われてしまうのではないかと、親の方が心配になるでしょう。しかし、親が注意したり叱ったりしたからといって直るものではありません。やはり集団の中での体験を通して学んでいくのが一番です。園の先生も気づいてくれているかもしれないですし、相談してみましょう。園での友達とのやりとりを通して、相手の気持ちに気付いたり、自分が嫌な思いをして気づいたりするでしょう。命令口調やいばった態度は、まわりの大人の影響もあるので、自分自身でも気を付けてみましょう。
園に乱暴な子がいて登園をいやがる
乱暴する子やいじめっ子が、他の子に優しくできない原因の一つとして、さびしい思いをしていることが考えられます。その子の性格によるものではなく、大人の問題が影響していることも考えられます。そういう状況もあることを理解したうえで、園の先生に子供の様子を伝えましょう。きっと先生が対応してくれるはずです。「なにかあったら先生に言ってね」とか「先生が守ってくれるから心配しないで」と子供に伝えておくと同時に、いやなことははっきり「いや」と言っていいということを伝えましょう。自分の気持ちや意志をはっきり言うことも大切だということを教えてあげましょう。