妊娠中でも旅行や里帰り出産で、飛行機に乗る機会がある方もたくさんいます。
しかし、妊娠中に飛行機を利用するに当たって、知っておきたい事もたくさんあります。
安全で快適に飛行機に乗るために、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
飛行機に乗れる時期
妊娠中に飛行機に乗ることは問題ありませんが、条件としては妊娠に異常がなく妊婦が健康であることが前提にあります。
妊娠初期に関しては全く規定はありませんが、妊娠初期にはつわりがあり、無理をすると流産の可能性も出てくる時です。
自分の体調と相談して決めるのが1番ですが、急ぐ理由が特にないのであれば、安定期に入ってからをおススメします。
そして飛行機に乗れる時期は、航空会社によって多少異なりますが、臨月を迎えた妊婦さんが搭乗する場合は、医師の診断書が必要になるようです。
国内線・国際線でも異なってきますが、飛行機に乗るのであれば、体調の良い安定期から7・8ヶ月あたりが良いでしょう。
気圧の変化の影響
飛行機内の気圧の変化がお腹の赤ちゃんに影響するようなことは、今まで確認されたことはありませんが、少なからず母体は影響を受けます。
気圧の変化で、体内のガスが膨張しお腹が張ったように感じることがあるそうです。
お腹の大きくなった妊婦さんには、普通の人よりお腹の圧迫を感じやすくなっていると考えられます。
また搭乗前または飛行中に炭酸飲料を飲むことでも、同じことが起きるので、飛行機に乗るときは炭酸飲料を控えるようにしましょう。
エコノミー症候群
エコノミー症候群とは、長時間同じ姿勢で座っていると膝の裏辺りに血栓ができ、血の流れが滞ります。その後立ち上がり行動しようとすると、血栓が血流に乗って流れ、肺に達します。そのことで息苦しさや胸の痛みを引き起こす病気です。
妊娠中は特にこのエコノミー症候群にかかりやすいとされています。
飛行機に乗るなら2~3時間程度の場所にとどめたり、定期的に席を立ち歩き回る事をお勧めします。
妊娠中の旅行
妊娠中に飛行機を利用する旅行を計画しているのであれば、なるべく妊娠中期の体調のいい時期にしましょう。
また前出のエコノミー症候群にも気をつけるようにしましょう。
飛行機は、酸素濃度も低くいろんなウイルスに感染しやすい環境ともいえます。いろんな国籍の方が利用するものなので、マスクをしたり機内での乾燥を防ぐように自分で工夫しましょう。
また飛行機だけでなく、渡航先でのウイルス感染にも注意しましょう。
飛行機で産気づく
妊娠中にはいろんなことが起こります。
まれに飛行中の飛行機で出産した方や、産気づき近くの空港に緊急着陸をして出産した方がニュースになることもあります。
飛行機の中で産気づくのは、ママの精神状態も不安定になりますしパニックを起こしてしまうこともあり、母子ともに大変危険です。
また出産することは素晴らしいことですが、そのことで他の乗客の方に多大なる迷惑を掛けてしまうこともあるのです。
自分の体調をしっかり考え、不安があるときは産婦人科の医師に相談するなどして一番良い方法を考えるようにしましょう。