生後1ヵ月頃になると、授乳間隔が1時間おきから2~3時間おきに延びて、お母さんはようやくほっとする時間がうまれてきます。この時期は赤ちゃんに働きかけると、返ってくる反応も毎日変化して、楽しくなっていきます。そんな中、赤ちゃんはお母さんやお父さんの笑顔をよく見て微笑むようになります。この頃の赤ちゃんの生活と健康についての子育てのポイントを5つご紹介します。
授乳
赤ちゃんはいっそうしっかりとお母さんやお父さんの顔を見つめながら飲むようになってきます。いよいよコミュニケーションが始まるのです。授乳する時には名前を呼んで、赤ちゃんの目を見て、やさしく語りかけてあげましょう。
ちょっと飲んで乳房から口を離し、お母さんの顔を見上げたりします。赤ちゃんが声を発したら、その声を真似て応えてあげてください。
睡眠
うつぶせ寝は、窒息死や乳幼児突然死症候群(SIDS)につながる可能性が高いので、赤ちゃんが自分で動けるようになるまでは、仰向けで寝かせましょう。
今までぐっすり眠っていたのに、泣いて眠らなかったり、お母さんも悩み始める時期です。お母さんのお腹の中が恋しくて泣いているのかもしれません。胎内音を聞かせたり、おくるみでくるむ(おひなまき)と落ち着くことがありますのでぜひ試してみて下さい。
一日の生活のリズムに変化を
昼間に目覚めている時間が、少しずつ増えてきます。
朝、赤ちゃんが目覚めたら、カーテンを開けて朝の日差しを取り込みながら、「おはよう」と声をかけてゆっくりと抱き上げて、朝になったことを教えてあげましょう。
そして、「おしっこがいっぱい出たね、綺麗にしようね。」と声を掛けながら、オムツを替えてあげ、温かいタオルで優しく顔を拭いてあげましょう。毎日続けることで、朝の習慣として赤ちゃんの生活のが整っていきます。
日中は、目覚めているときに散歩に出かけてみましょう。赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても、リフレッシュできる貴重な時間になります。
オムツ交換
赤ちゃんは、月齢が小さいほど尿や便の回数が多いので、ぐずったらオムツを確かめてみましょう。できるだけこまめに交換してあげることで、オムツかぶれを防止できます。
オムツかぶれの主な原因は、大便中のたんぱく質分解酵素や脂肪分解酵素などの皮膚刺激によるものです。尿中の尿素が大便中のウレアーゼによってアンモニアを作り、皮膚を刺激することによって、オムツかぶれが生じます。尿と便が一緒になることで、酵素が活発に働くので、皮膚への刺激が強くなります。ですので、排便時には、お湯を絞った温かいガーゼで丁寧に拭いてあげましょう。
沐浴
生活リズムに変化の少ない時期ですが、沐浴を行うことで赤ちゃんにとっても生活にメリハリがついてきます。ぐずりやすい時間帯が午後にあります。抱いても泣きやまない場合には、沐浴が気持ちの切り替えになって落ち着くこともあります。