34週目で突然の出産。早産の原因や赤ちゃんの様子は?

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正産期までもう少しの34週。

つわりも落ち着き、出産まであと一歩と思っていた矢先に、突然の出産なんてことも・・・

出産リスクを考えると34週を超えるかどうかは早産の分岐点に。

34週で出産に向かう赤ちゃんの様子や、早産になる原因などまとめてみました。



妊娠34週目での出産

早産とは妊娠22週から妊娠37週未満までに出産することをさします。
ですから妊娠34週目は、早産ということになります。
早産で生まれた赤ちゃんの合併症や、体の発育の問題で34週目未満で生まれた赤ちゃんの死亡率は高く、生存できたとしても脳性麻痺や脳内出血などの重篤な後遺症を残してしまうことも考えられます。
そのことからも赤ちゃんがお腹の中で34週目を迎えるということが、一つの分岐点になっており、34週目まで妊娠を継続できれば、生存確率もグンと上がることになります。

早産の原因

妊娠時期は個々の問題や、状況によって様々な影響を与えるます。
早産の原因もまたそれぞれ違います。
考えられる要因としては、妊娠高血圧症候群や常位胎盤早期剥離のような疾患が原因となることもあれば、感染症などの問題から早産に進まざるをえないこともあります。
また妊娠時の喫煙やストレスなどの、生活習慣による影響も考えられるでしょう。
その他にも、思いもしない原因から出産に向かうこともあるので、まずは自分でできる生活習慣など、心当たりがあるのであれば見直すことが大切です。

高齢出産での早産リスク

最近は生活習慣や個々の考え方の変化により、高齢での出産も増えてきています。
高齢出産とは35歳以上の方の出産を指します。
高齢といっても35歳はまだ若く体力的には何の問題はありませんが、やはり伴うリスクは高まっていくようです。
そのリスクの一つに早産も含まれています。
高齢出産になると、流産や早産の確率も高くなります。
そして上位胎盤早期剥離が起きやすい傾向も見られます。
20代の妊婦と比べると、その確立はだいぶ高くなります。
高齢出産をするときは、そういったリスクも頭に入れておかなくてはなりません。

妊娠34週目の赤ちゃんの様子

妊娠34週目には体重が1800g~2500gになっていきます。
頭蓋骨以外の骨の成長もずいぶん見られるようになってきました。
顔の筋肉も細かく発達しており、外部からの刺激に反応し、表情を見せることも。
自律神経が発達し、交感神経と副交感神経のバランスも整っていきます。
見た目にもふっくらした赤ちゃんのような肉付きに近づいていきます。
34週目までくれば、肺の機能や脳の機能なども発達しているため、早期ではありますが出産に進んだとしても、生活することが可能でしょう。

早産後の赤ちゃんの生活

34週以降に生まれた赤ちゃんは自力で呼吸することが可能になりますが、体の組織や機能はまだまだ未熟であるために、感染症などのリスクは高くなります。
そこで、赤ちゃんが普通に生活できる状態に成長するまでは、NICUという新生児集中治療室で暮らすことになります。
ここでは24時間専門の医療スタッフが赤ちゃんのケアや状態をチェックしています。
パパとママの面会も可能で、赤ちゃんの成長を見守ることができます。
赤ちゃんも頑張って成長していこうとしているので、パパとママも前向きに赤ちゃんに寄り添ってサポートしていくことが大切です。

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