男の子に比べて集中力が高い女の子は、一つのことをやり始めたら、できるだけ最後まで、まじめにコツコツと続けようとします。「素直に受け入れる力」の高い女の子は、「よくできたね」「大丈夫だよ」といった励ましの声かけによって、さらに「コツコツ続ける集中力」を高めていきます。女の子の力を伸ばす5つの法則で、早い時期からポジティブな言葉がけを心がけてあげましょう。
「肯定的な言葉がけ」で、子どものやる気スイッチをオンにしよう!
子どもは、親からいつも掛けられている言葉を、自分の心のなかで繰り返すようになります。
親から「かわいいね」と言われ続けて育った子どもは、「自分はかわいいんだ」と思うようになり、女性としての自分に自信を持つようになります。そして、やがて誰からも「かわいいね」と言われるような、「愛されオーラ」を発する女性になっていきます。
このように、女の子は親からかけられた言葉を男の子以上に強く受け止めるので、こういった肯定的な言葉がけは、女の子の「やる気スイッチ」をオンにするのにも役に立ちます。
「あなたは頭がいいね」「きっとできるよ。やってみよう」
といった肯定的な言葉が、子どもの心に「自分はできる子なんだ!」という肯定的な自己イメージを持たせ、「やってみるぞ!」という意欲につながります。言葉には、現実の行動をつくりあげる魔法の力が潜んでいるのです。
「自分で考えなさい」より、興味を広げる手助けを
女の子はお母さんの姿を真似て成長します。お母さんの楽しむ姿を見れば、「楽しむことはいいこと。人生は楽しむものだ」と感じるようになります。
お友だちと遊ぶのも楽しいのですが、お母さんと一緒に楽しみながら遊ぶことで、いろいろなものに対する興味や知的好奇心が引き出されていきます。
「自分のしたいことくらい、自分で考えなさい!」と突き放すのは子どもにとってはキツイ注文です。楽しいことを一緒にやったり、どこかへ一緒に出かけたりするなど、両親が刺激を与えて、興味の幅を広げる手助けをすることがとても大切です。
先回りせず、子どもの発見を気長に待つ
「優れたものにたくさんふれたほうが豊かな子になるはず」という思いから、いろいろなものに子どもが触れる機会を作ろうと頑張りすぎるお母さんもいると思います。しかし、与えられすぎてしまうと、子どもは自分で興味をもたず、与えられたものを受け止めるだけの子どもになってしまいます。
子どもは自然と興味をひかれ、「これはおもしろい!」と感じたものにしか熱中しないものです。子ども自信が熱中しないものをいくらやらせても、子どものためにはなりません。
「早期教育的雰囲気」に注意して、「楽しいイベント」感覚で取り組む
早期教育それ自体には問題はありません。知的な能力の一部を確実に伸ばすこともできます。
しかし、子どもはそうでもないのに、親の方ばかりが早期教育にハマって、「もっと早く、もっと正しく」と求め過ぎてしまうことがないように注意してください。
親が一方的に早期教育を押し付けてしまうと、子どもは精神的に追い詰められてしまい、頭が痛いとか、お腹が痛いとか、いろいろな症状を出していきます。そして、子どもを委縮させ、親の期待に過剰に応えようとする「いい子」を育ててしまいます。
つまり、問題なのは、早期教育そのものよりも、「早期教育的雰囲気」なのです。
早期教育をやるかどうか決めるときは、「子どもの能力」よりも、子どもと親が楽しんでできるかどうかを、真っ先に考えるべきです。
「よーし!お母さんと一緒に英語やってみよう!」と、イベント感覚で一緒に盛り上がって楽しんでいけるのが一番です。
「ボーッとしている」ときの豊かな内面活動に目を向ける
子どもの教育において重要なのは、親が何かを「させる」ことばかりではなく、余計な手出し、口出しをしないこと、子どもの内的な成長をじっくりと見守るということも、親の大切な役割の一つです。
何となくボーッとしていたり、大人しくしているのは決して悪いことではありません。大人しい子や口数の少ない子は、大人が想像もつかないほど内面の思考活動が行われていたり、感受性が豊かだったり、丹念に周囲を観察していることが多いのです。
子どもが本来持っている想像力や創造性の芽をつまないためには、「ボーッと過ごすのんびり時間」もとても大切であることを忘れないで下さい。