普段何気なく子供におやつを与えていませんか?実はおやつの時間は子供の身体、心にとって重要なものなのです。
1度おやつについてしっかり考えてみてください。きっと明日からおやつの時間がいつもよりもっと充実したものになるはずです!
子供におやつって必要なの?
子どものおやつは、大人の「お菓子の時間」「お茶の時間」とは違います。
子どもは体が小さく、一度に食べることができる量は少なくなります。でも、代謝が活発でよく動き回るので、1日3回の食事では必要なエネルギーや栄養を満たすことができません。そのため、3食で補えない分を食事と食事の間に補食として食べます。
おやつっていつ頃からあげるの?
離乳完了までは、離乳食そのものが大切!1才過ぎまでは、「おやつ」は栄養的には、ほとんど必要ありません。
1歳前のおやつはほんのお楽しみ程度の量にしておきましょう。
ガラリと変わるのは、「離乳が完了」した1才過ぎから!ほとんどの栄養を固形物からとるようになりますが、1才児は、体の大きさの割にエネルギーがたくさん必要なので、とても3回の食事では補いきれなくなります。そこで、食事の中で「おやつ」が重要な役目を果たすようになってくるのです。
おやつの上手なあげかた
(1)時間を決める
・時間を決めて1日1~2回の範囲で規則正しく与える。
・偏食、むら食い、わがままの助長、肥満、虫歯などの原因になるため好き勝手に与えない。
(2)栄養バランスを考える
・3食で不足する栄養素を中心に、バランスを考えて与える。
・子どもは水分を多く必要とします。牛乳、お茶、野菜ジュースなどの甘くない飲み物を組み込む。
(3)量を決める
・1日に必要な総エネルギーの約10~20%(150~300kcal)にする。
・3食で十分な栄養量の場合や運動量が少ないときは、果汁や果物などの水分の多いものだけにする。
どんなものをあげるべき?
ついつい頼りがちな市販のお菓子には白砂糖や塩分、油などが多く含まれて、高カロリーになりやすいのに加えて、着色料や保存料などの添加物も、たくさん入っています。どうしてもという場合は、着色料や保存料などの添加物がなるべく少ないものを選びましょう!(原材料表示の数が少ないもの)
大人はおやつというとどうしてもお菓子を連想してしまいますが、「おやつ=軽い食事」です。
おにぎり、餅、おやき、とうもろこし、焼きいも(さつまいも)、干しイモ、甘栗、野菜スティック、煮豆、季節の果物などが理想的なおやつといえます。
お菓子を毎回手作りするのはなかなか難しくても、おにぎりだったら簡単に作れますよね?
おやつのもう一つの目的
おやつの時間は子供にとってこころとからだのリフレッシュにもなります。
楽しみにしていたおやつを食べる満足感は、こころを豊かにします。家族やともだち、先生と食べるおやつは、楽しいコミュニケーションの場であり、社会性や情緒も育んでいきます。また、絶えず活発に動いている子どもにとって、座って食べるおやつの時間は、からだへの休息の時間でもあります。疲れをいやし、エネルギーを補給して、再びじっくり遊びこむことができるのです。