とっても面倒見がいい気配りママが笑顔に変わる処方箋

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「危ないわよ」「転ばないでね」が口癖の気配りママ。かわいい我が子が危ない目にあわないように、けがをしないようにと、いつも子どもを心配してあれこれ手を出してしまいがちです。しかし、子どもが自分で学ぶためには、ママが先回りして世話をやき過ぎないことが大切です。

子どもが心配で時には笑顔を忘れてしまうママが笑顔に変わる5つのことをお教えします。



「やってみよう!」「できた!」「わかった!」で子どもは伸びる!

子どもは0歳から3歳までに生きるための学びを繰り返し、人と関わることで成長していきます。この時期の子どもに必要なのは、「やってみよう!」「できた!」「なるほど!」などの、小さな学びの繰り返しです。
それなのに、いつも大人が先回りをして、自分でやってみる前にどうすればいいのかを教えてばかりいると、「できた」「わかったつもり」で終わってしまいかねません。
子どもが何かにチャレンジしているときは、それが無理だと思っても、できるだけ見守ってやらせてあげるようにしましょう。もちろん、危険だと判断した場合はすぐに手を貸してあげて下さい。その時は、「次はきっとできるよ!」と励ましてあげましょう。

行動する前の「どうするんだっけ?」で良い習慣が身に付く

子どもが家族以外の大人とも関わるようになると、マナーもきちんと身につけさせたくなります。
例えば、お友だちのおうちに遊びに行ったとき、靴を揃えてあがれるように、「靴は揃えてね」と毎回言ってから靴を並べさせるお母さんは多いかもしれません。しかし、これでは注意されてから揃えればいいという認識が、習慣的に身についてしまうため、お母さんが言わないと靴をそろえないことが多くなります。
子どもは、4歳過ぎる頃までは未来を予測する能力が未発達です。先に起こることを予測して行動する、ということがまだまだできません。なので、この予測する力を鍛えてあげることで、しつけはずいぶん楽になります。
大切なのは、教えるタイミングです。靴を脱いだ後に注意するのではなく、玄関に入る前に「家に上がる時はどうするんだっけ?」と確認してみてください。子どもが自分で「くつをそろえるんだよ」と答えてくれたら大成功。子どもは必ず靴をそろえます。これを繰り返すことで、自分で考えて靴をそろえるという習慣が身に付きます。
この要領で、何か行動する前に「どうするんだっけ?」と子どもに聞いて、自分で考えさせることで良い習慣が身に付きます。

「あいさつしなさい」ではなく場所やタイミングを教えてあげる

子どもを大切に育てているママなら誰でも、きちんとあいさつのできる子に育てたいと思うものです。
先に述べたように、「あいさつしたの?」「おはようは?」と先に答を教えてしまっていると、お母さんに言われたからあいさつするという習慣で身についてしまうため、自分からあいさつすることができなくなってしまいます。
あいさつに関しても、例えば幼稚園の門を入る前に、「朝、先生と会ったらなんて言うんだっけ?」と聞いて、子ども自身に考えさせるようにしましょう。そして、「それじゃ、あのドアを開けたら、おはようって言おうね」と、タイミングや場所を決めてあげましょう。

子どもを注意するときはできるだけ否定語を使わない

身体の発達が進んでくると、運動機能もどんどん発達してきます。走ったり、手すりを持たずに階段を登ったり、できることが日に日に多くなると、ママはとってもうれしい反面、心配ごとも増えていきます。
「転ばないでね」「落ちないでね」「走らないで」「動かないで」「こぼさないで」などなど、数えきれない「~ないで」という注意の仕方で子どもの行動を制止しがちです。
しかし、実は子どもはこの否定語をまだ十分に理解できていません。「転ばないで」とママは言えば、「転んだ」イメージを頭で映像化してしまい、その言葉に気をとられて体が動いてしまいます。
つまり、転んでほしくなければ、「前を見て走ってね!」「気をつけてね!」落ちて欲しくなければ、「しっかりつかまっててね」「ゆっくり下りてね」と、できるだけ否定語を使わないようにしてください。

子どもは多くの失敗体験から成功するコツを学んでいく

世話好きで気配り上手なママは理想的ですが、あまりにお世話が行き過ぎると「おせっかいママ」になってしまいかねません。
そういうママの子どもは、ママの言うことをよく聞いて素直でいい子が多いですが、その反面、自分で判断や主張ができないため、人に流されやすく、失敗したら人のせいにしてしまいがちです。
「~して」「ママがやってあげるから」と子どものやることすべてに、干渉したくなるお母さん。手や口を出す前に、まずは、「子どもは今、なにに興味を持っているんだろう?何を感じているんだろう?」と観察してみましょう。そして、いまのうちにいろんな失敗を経験させてあげましょう。失敗しないように世話をやくより、失敗から学べるように上手に導いてあげる方が、子どもにとってもお母さんにとっても、得るものは大きいですよ。

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