「不倫」という言葉にどんなイメージがありますか?
「浮気」「不潔」「泥沼」「危険」「遊び」「不貞」「離婚」と、嫌なイメージの言葉がたくさん並びますが、本当のところはどうでしょう?自分とは関係ないと思っていても、実はごく身近に存在するものではないでしょうか。そんな不倫の実態をひもといていきます。
話題性
「不倫」という言葉に対してイメージは悪いものの、実はものすごく興味を引く言葉でもあるのです。
ワイドショーを賑やかすカテゴリのひとつであるのは間違いないですし、映画は話題になり、ドラマは視聴率が上がる。
みんな否定的な言葉を言う反面、実は興味津々だという証拠があちこちに見られます。
石田純一さんの「不倫は文化だ」という発言は、意味は分からなくても(苦笑)いまだに記憶に残る言葉です。
本・ドラマ・映画でひっぱりだこ
さかのぼれば、古典的なものとして紫式部の『源氏物語』は今でも話題に上がる書籍です。
映画では、『失楽園』や『マディソン郡の橋』はとても有名です。『東京タワー』や『愛の流刑地』、どれか1つは観たことがある作品ではないでしょうか?
そしてドラマでは『不信のとき』、『セカンドバージン』。
そして昨年(2014年)は『昼顔妻』という言葉がブームになった、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』。
当初は視聴者からの批判的な意見が多かったものの、後半には好視聴率を記録するヒットになっています。
主婦層に人気
なぜこんなにも人気があるのか、興味を惹かれるのか。
実はどれも、男性側主観ではなく女性側だという事に気づくと思います。
そもそも、「不倫」のイメージが悪いのは、家庭があるのに浮気している男性や、妻子のある男性を誘惑している泥棒猫、といったイメージからではないでしょうか?
でも、主婦層に絶大な支持を受けた『昼顔』にしても、不倫をしそうにない平凡な主婦が恋に落ちるという、もう忘れてしまったいつかの胸騒ぎが心を揺さぶります。不倫に否定的な人でも「また、こんな恋をしてみたい」と思ってしまうのです
不倫=恋
それは「不倫」という悪いイメージとは遠くかけはなれた、青春に近い想いなのです。
するとどうでしょう。人間は自分を正当化する生き物ですから、恋をして何が悪いの?
と、横目でだらしないダメ夫を見ながら、そうよ!このダメ夫が私をこうさせたのよ!と気づけば劇中の不倫妻たちを応援してしまっているのです。
そんな主人公に自分自身を当てはめて、ドキドキ・キュンキュンしてしまいます。
「あんな人がいたら私も・・・」と。
不倫への一歩
あんなに否定的だった「不倫」。でもそのイメージは作品によっては大きく変わります。紙一重とはこの事だと思います。恋も同じ事です。身近にいたあの人と恋に落ちる可能性はなくないのです。もしかしたら自分にも訪れるかもしれない、というその期待。想像するのは自由です。
でも、それこそが不倫への第一歩です。