徐々に他の子供との差のつく1歳~3歳頃の言葉や体の発達における不安の声をまとめてみました。後々振り返ると「なんだ、個人差だったのか」と思うものですが、当事者は心配ですよね。また明らかに問題があると感じた場合は、関係機関に問い合わせるのも一つかもしれません。同じ悩みを持っている人がたくさんいる!と思うことで少しでも不安を和らげ、冷静に次の行動を考えることが出来るかもしれません。
言葉の遅れのポイント
言葉の発達には、大きな個人差があります。1歳過ぎからお話上手になる子や、3歳過ぎても片言しか喋らなくて心配したけど、小学校入学の頃には周りで1番のおしゃべりになった、という子もいます。ですから、気にしすぎは禁物。
ただ稀に、早期に手を打った方が良いケースもあります。単に言葉の遅れだけでなく、同時に、以下のような「気になる様子」が日常的・継続的に見られるような場合です。
・目をなかなか合わせてくれない。
・表情の変化が乏しく、いつもかたい表情をしている。笑顔がほとんど見られない、また泣くような状況でも笑っている。
・友達と遊ぶ時期になっても、まったく友達に近づいていかない。
・ママとの遊びに誘ってもなかなか乗ってこない、一人遊びばかりしている。
・あまり甘えてきてくれない。
・こだわりが強い(水遊び、物を一列に並べる、戸の開け閉めなどの遊びを、いつまでもやっていて、やめさせようとするとパニックを起こす)
・オウム返し(ママが言ったことを、そのまま意味もなく繰り返す)
・特定の言葉(車の名前やコマーシャルなど)を会話のやりとりとは関係なく繰り返す。
・いつもうろうろとしていて落ち着きがない。
・転んだり、怒られてもほとんど泣くことがない。
・初めは数語しゃべっていたのに、ある時期を境に言葉が消えてしまった。
1歳半
1歳半検診で言葉の遅れや指さしをしない、などで自閉症の疑いをもつ事が多いようです。以下に具体例を挙げてみました。
・共感を求めることがない
物を持ってきて見せる、興味があるものを見てアイコンタクトで伝えるなどがない
・相手に反応する指さしをしない
複数の絵を見せて、バナナはどれか聞いても指さしで答えることができない
・模倣(見立て)遊びをしない
積み木を自動車などに見立てて遊ぶ、といったことをしない
他にも
・声をかけても視線を合わせようとしない
・人見知りがない
・1人でよく遊ぶ
・バイバイをしたとき手のひらを自分の顔の方に向けている。
・かんしゃくを起こすと頭を床や壁に打ち付ける
・おもちゃを裏返してタイヤをくるくる回す
・同じことを何度も繰り返す(ドアの開け閉め、スイッチなど)
・くるくる回るものを見ていたり、水道から出てくる水を触るのが好き。
などがあります。
2歳
1歳半検診で自閉症の疑いがあると指摘を受けてから3歳検診までの間、ママたちが気にしている子供の行動をまとめてみました。
・言葉の遅れ(話せる単語がなかなか増えない、または擬音語や一部しか話さない)
・目を合わせようとすると嫌がる
・ママの問いかけにオウム返しをする
・こだわりが強い(洋服やおもちゃなど)
・常にうろうろと歩き回る
・クレーン現象(ママの手を道具のように使い欲しいものに押し当てる、積み木を積ませるなど)
3歳
発達障害と診断されるのは3歳以降が最も多く、特徴的な行動や発達の遅れが目立ち始める時期です。
少し例を挙げてみました。
・偏食がひどい
同じ食べ物でも同じメーカーのものしか食べないなどこだわりが強い
・言葉の発達が遅い
言葉が出なかったり、単語を言えるけれど会話が出来ない場合がある
・オウム返し
言われた言葉をそのまま返す
・こだわり
限られたものに興味を持つ。タイヤをくるくる回して遊んだり、本をめくる動きをずっとみている
・パニック
不安を感じたりしたときに、泣き叫んだり暴れたりします
ちょっと問題あるのかな?と感じたら
発達障害に関する相談を受けてくれる機関に問い合わせてみてはいかがでしょうか?保健センター・子育て支援センター・児童相談所・発達障害者支援センターなど、事業内容は地域等によって異なりますが、指導や助言などを行ってくれます。
相談する前に・・・
・自分が困っていること・問題点
うまく出来ないことや、家族との問題点など
・成育歴
人見知りや言葉を話し始めた時期など
これらをあらかじめ書き出しておくと相談するときに混乱することなく説明できます。