一度おかしな持ち方をしてしまうと、直すのが大変な「お箸の持ち方」できれば子供のうちからお箸を正しく使わせたいですよね。
いざ教えようとすると、いつから教えていいのか、どう教えていいのかわからない。なんて声をよくききます。実際教えてみるとなかなか難しいものです。
今回はお箸の練習に必要な基本情報、始めるタイミング、教え方のこつをご紹介します。
ママやパパは正しいお箸の持ち方ですか?
お箸を教える前に、まずは自分のお箸の持ち方をみてください。
目白大学が栃木、埼玉、福島各県などの約8000人を対象に調べたところ、30代女性で箸を正しく使える人は約3割にすぎなかった。
40代や50代でも30%台で、男性もほぼ同じ結果だ。正しく使える人の割合は、年々減っているという。
もしもお箸の持ち方が正しくなくても大丈夫です。大人でも直せるので子供と一緒に練習していきましょう。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46373710R20C12A9W03201/
何歳から始める?
まず始めの悩みは「いつから始めるか」ですよね。
お箸のトレーニングは、子供が興味を持ち出したらするのが一番上達します。
食に興味のある子や手先が器用な子は2歳~2歳半頃からトレーニングを始める人も多いです。
しかし、まだスプーンやフォークも上手に使えないのに「2歳になったから」とあせってお箸を教えても、なかなか覚えてくれません。
個人差のあることなので、子供がお箸に興味をもったらゆっくり教えてあげましょう。
目安としては
スプーン、フォークを上手に持てる。
手で「チョキ」ができる。
また、幼稚園や保育園で周りの子がお箸を使っているのを見て興味を持つ子も多いです。
3歳~4歳ごろにはほぼお箸の存在を知っているので少しずつ練習していきましょう。
正しいお箸の持ち方
基本的なお箸の持ち方は下記の通りです。
下の箸を薬指の先端と親指・人差し指の股部においてしっかり固定し、
親指で二本を押さえる。
上の箸を親指・人差し指・中指の三本で動かして、食べ物をはさんだり、つまんだりします。
教え方のポイント
まず、お箸を教えるのはご飯を食べる時間ではなく、「お箸を教える」時間を作りましょう。
食事の時に教えてしまうとご飯を食べること自体がイヤになる可能性があります。
食事の時間はご飯を食べるのを楽しみましょう。
トレーニング箸を使わないで教えるコツは指の位置を覚えさせることです。
普通のお箸に、指が来る部分にマークをつけてあげます。
子供の親指と箸があたる部分に色をつけます。同じようにひとさしゆび、中指にあたる部分にもしるしや色をつけましょう。
そうすると子供もその「しるし」に合わせて指を置くのでわかりやすく覚えやすいです。
初めから完璧を求めず、まずはお箸を持てただけでも褒めてあげましょう。
徐々に上達するので焦りは禁物です。
何より、些細なことでもいいのでたくさん褒めてあげるのが大切です。
http://kinisuru.com/child-chopsticks-16457
トレーニング箸の落とし穴
子供がお箸を練習しやすい「トレーニング箸」を利用する方も多いですよね。
簡単にお箸の持ち方ができますし、子供も上手にできるのでとても便利ですぐれものです。
ですが、トレーニング箸は大きな落とし穴があるのです。
それは、トレーニング箸だと上手にお箸が持てるのに、普通のお箸にすると持てなくなってしまう。という落とし穴です。
筆者の周りでもこのような悩みを多々聞きました。そして共通点に気がつきました。
それはトレーニング箸をずっと使い続けている家庭の子が多かったのです。
トレーニング箸は、使いやすすぎて、逆に練習にならないという意見がありました。
なのでトレーニング箸が慣れてきたら普通のおはしと平行して使っていきましょう。
トレーニング箸に頼りすぎないよう、キチンとママが教えてあげましょうね。
いかがでしたか。
お箸を上手に使えるだけで、その子に品も出てきます。中にはお箸が上手に持てないため小学校の給食が恥ずかしくて食べられない。と言ったケースがありました。
せっかく日本に生まれたのだから、きちんとお箸の持ち方を教えてあげたいですね。