子どもを育てていると、どうしても叱らなければならない場面が毎日のようにあります。
すごい剣幕で叱ってしまい、後から反省した・・・という経験をお持ちの親御さんもたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。
また、こんな叱り方でいいの?と不安を抱えている方も・・・
ここでは子どもにとって良い影響を与え、心に響く上手な叱り方のポイントをご紹介いたします。
その場で具体的に注意する
これは、特に幼児など小さいお子さんには一番大切なことです。
その時、その場所で叱られなければ、後で叱られてもそのことを覚えていないこともあるからです。
そして、具体的に言うことも大切です。
「もっと整頓しなさい」と注意されても、何を整頓するのか、どうやって片づけるのか、小さいお子さんにはよく分かりません。
「これこれがよくないから、お母さんは叱っているのよ」と具体的に示す必要があります。
例えば「おもちゃが散らばってるから、あそこの箱へしまっておきなさいね」と子どもに注意してあげると効果があるでしょう。
抽象的な言葉で叱られた子どもは、何をどうしたらよいかわからず困ってしまいます。
その上、お母さんから叱られていることだけはわかるので、苦しい気持ちになってしまいます。
是非、わかりやすい言葉で具体的に叱ってあげてください。
子どもの話をしっかり聞いてから注意する
少し大きくなってきたお子さんには、これがとても大切なことです。
失敗したり、悪いことをしてしまっても、受け入れる姿勢を親が見せることが大切です。
まず子どもの言い分を聞いてあげることで、お母さんは自分を理解してくれるんだと、
自信を持つことができるようになります。
頭ごなしに叱るのではなく、まず子どもの話を聞いてあげる。
「そうなのね、一緒に遊びたいと思ったのね」などと、最初に肯定してあげて、それから
「でも、順番をまもらないといけないね」と、叱ることで、親の注意を子どもは受け入れられるようになります。
叱った後、励ましたり認めたりする
叱られた子どもの心の中は、どうしても傷ついたり反発したりします。
ですから、一番大切なのは叱った後なのです。
「今度からはこうしようね」や、「これからはこうやれるといいね」など、優しく語り掛けて、叱られて悲しい気分から立ち直って、次の行動を導くような言葉で励ましてあげましょう。
そして、次に叱られたことが改善された時には、思いっきり褒めてあげましょう。
子どもは認められると嬉しくなって「やったぁ、次もがんばろう!」とますますがんばろうと思えるようになります。
親の都合で怒っていないか考えてから叱る
「怒る」と「叱る」は違います。
叱っていると思いながら、実は自分の都合で怒っていませんか?
もし、頭がカーっとなって怒っているとき、自分の心の中を少し覗いてみてください。
子どものために叱っているのでしょうか?
自分の気持ちが傷ついたり、腹が立ったりして怒っているのでしょうか?
一呼吸おいて水を一杯飲んでみたり、深呼吸するなどして、気持ちを落ち着けてみてください。
こういう怒り方をしているとき、子どもが感じることは「怖い」ということだけです。
本当は何がいけなかったのか、冷静に考えることができなくなり、怒られた記憶だけが残り、
自分に自信が持てなくなってしまいます。
自分勝手な「怒り」から抜けだせる方法を試して、それから、ゆっくりと落ち着いた気持ちで叱ってあげてください。
子どもを愛してる気持ちが伝わればそれが正解
頭ではわかっていても上手に叱ることはとても難しいことだと思います。
しかし、子どもを育てていく上で、叱るということはとても大切なことなのです。
カッとした時は、一呼吸おいて・・・
「ママは私の味方なんだね」
「ママは私のこと、愛してくれてるから叱ってるんだね」
と思ってくれるように、上手に叱れるようになりたいですね。