子どもの望みにこたえる5つの方法

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子どもの望みに、どこまでこたえればいいの?理想を言えば「どこまでも」です。こたえればこたえるほど子どもは安心します。しかし、四六時中子どものことだけをしているわけにはいきません。重要なのは、時間ではなく、過ごし方の質です。今この子を幸せにしてあげようと思い、心を掛けることが大切です。

ここでは、その具体的な方法を5つ紹介します。



遠くから見守る

子どもを見守ること。これは育児の基本中の基本です。
母親やそのほかの大人に見守られて育った子どもは、いつも守られているという安心感を心に抱くと同時に、見守ってくれている相手への信頼感を持ちます。この、人を信じる力、自分が大切にされているという、自分を信じる力が、心の発達や人格形成にとって、重要な基盤となります。
見守る育児のヒントは、まず子どもが目を向けてきたら手を止めて反応を返すことです。そして、危険な遊びをしているときは、もちろん止めてあげて下さい。危ない時に親が教えてあげることも、安心感や行動規範につながります。
見守ることと、心配で目が離せないこととは違います。心配し過ぎて子どもの活動を制限しないように注意してください。

微笑みを返す

笑顔は共感性を引き出し、人間関係のもとを作ります。子どもは、喜びを分かち合う経験をすればするほど、共感的な子に育っていくのです。
母親と感情を分かち合う子どもは、コミュニケーションが上手な子になります。
微笑みの交換によって、喜びを共鳴する感性が育ちます。そして、喜び合うことの幸せを十分に感じると、次に人の悲しみを分かち合おうとします。それが思いやりです。母親と笑顔をよく交わした子どもは、やがて人を思いやれる子になっていきます。

泣いたらあやす

あやしてあげるとが子どもの心を強くします。
子どもが泣いているのは不安だからです。そんな時にお母さんが手を止めてあやしてくれることは、この上ないほど安心感を与えます。
あやすことに対して、「甘やかして抱っこばかりしていると、抱き癖が付く」「甘やかすと自立できなくなる」と反論する方もいますが、それは大きな間違いです。
母親を信頼して、何度も抱っこを求めた子どもは、やがて満足して、自然に自立していきます。
親が子どもの願いにこたえればこたえるほど、甘やかしただけ、子どもは強くなります。強い自信を持って生きていけるようになります。
余裕のある日に、「ちょっと待って」と言わずに自分が待って子どもをあやし、1日すごしてみましょう。意識が変わるかもしれません。

できるまで待つ

子どもが自分でやりたがったときは、手を貸さずに待ちましょう。親が焦れば焦るほど、子どもの発達や成長は遅れます。
親の焦りは必ず子どもに伝わります。親の「早くしてほしい」「まだできないのか」という思いは、口に出さなくても、行動や表情、態度に出ます。
子どもはまだできないことでも、親を喜ばせるために挑戦して努力します。しかし、努力しても、親があせり中断させてしまうと、子どもは無力感を抱き、意欲を失ってしまいます。
大切なのは、焦らずに子どもを待ってあげることです。いつも親主体の生活を続けていたら、いずれ子どもは、主体性を失い何事も自分では判断できなくなってしまいます。少なくとも、子どもが意欲を持ったときは、本人のペースを優先して待ちましょう。それができるだけの余裕をつくっておくことが親の務めではないでしょうか。

一緒に遊ぶ

子どもの遊びに付き合うのではなく、親も子どもと遊ぶことを楽しむことが大切です。親との遊びが友達との遊びの練習になっていることを忘れないで下さい。
子どもは親の態度から、気持ちを感じ取ります。親がしぶしぶ付き合ってくれるより、親が楽しんでいれば子どもはよりいっそう楽しくなります。
親とよく遊んでいる子は、友達ともじょうずに遊べます。親との遊びの中で、役割の交替などを体験した子は、上手に遊ぶことができ、人間関係をうまく広げていくのです。
4歳頃になると、子どもは友達と一緒に遊ぶなかで、体の使い方や、コミュニケーションの取り方などを学びます。この頃の子どもたちにとっては、遊びが最も重要な仕事になります。そしてその時のパートナーは親ではなく友達です。親との遊びは、このときのための準備にもなっています。

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