赤ちゃんは、成長していくなかで、様々な病気を経験します。
お母さんにとっては初めてのことばかりで、不安がいっぱいなことでしょう。
早く発見し、適切なケアをすることが大切です。
毎日赤ちゃんと向き合い、表情や泣き声、食欲などで変化を察知してあげましょう。
発熱
まずは、基本的なことですが、平熱を知っておくことが大切です。
特に新生児の場合は毎朝決まった時間にはかるようにしましょう。
夕方急に熱があがる場合もあるので、朝・夕の2回がベストですね。
高熱と判断した場合は、1~3か月までの赤ちゃんは早急に診察が必要です。
抗体力がまだありませんので、危険です。
6か月を過ぎるころからの発熱はさほど慌てる必要はありません。
下痢はないか、食欲はどうか、ぐったりしていないかなどの変化を見ながら、
夕方の発熱であれば翌日まで様子をみてゆっくり午前の診療にかかる方がベストです。
せき
赤ちゃんは気道がせまいので、痰がからみやすいです。
ぜーぜーしたり、ミルクを吐いたりすることがあります。
せきが出ても、ミルクを良くのんで機嫌も良いようであれば特に問題はありません。
しかし、呼吸が苦しそうだったり、ミルクをあまり飲まない、ぐったりしているようであれば早めに受診してください。
痰がからまっていそうな場合は、室内に加湿器をつけたり、お風呂に入ったり、蒸しタオルを鼻やのどにあててあげると少し治まるかもしれません。
立て抱きや上半身を立ててあげて楽な体勢にしてあげましょう。
嘔吐
赤ちゃんの嘔吐は産まれたすぐから起こる症状です。
ミルクが逆流しやすいのは、胃がまっすぐなせいです。
吐いても元気で機嫌も良いようであれば問題ありません。
授乳後にゲップがしっかりできていないと吐くことがありますので、ゲップはしっかりさせてあげましょう。
万が一、体重がどんどん減っていったり、おしっこが少ないようなら受診しましょう。
嘔吐を繰り返す時も同じです。
早めに病院へかかりましょう。
けいれん
39度くらい発熱し起こるものを熱性けいれんといいます。
突然白目をむいて、体をこわばらせます。
数分でおさまるようであれば命に関わることはほとんどありません。
とにかくいきなりのことなのでびっくりすると思いますが、
慌てないことが大切です。冷静に対処しましょう。
舌をかむことはありませんので、口の中にものを入れるのはやめてください。
体を揺すったりするのもいけません。
静かに寝かせておきましょう。吐いても大丈夫なように横を向かせて寝かせると良いでしょう。小児科の先生に診察をうけ、状況を細かく説明してください。
まとめ
おかしいと感じたらすぐに受診しましょう。
「何か違う」「様子がおかしい」と判断するのは親です。
毎日見ていないとわからない変化があるのです。
小児科を受診して、気になるようであれば夜間でも医療機関に連れていきましょう。
手遅れほど怖いことはありません。
ただの発熱。ただのせき。と油断は禁物です。
心配な点は見過ごさず、医師の指示に従って受診し、経過をみましょう。