知っておきたい!妊娠糖尿病とはどんなもの?

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妊娠中、尿検査で糖が出て、糖尿病の検査をしたなんていう方も多いんではないでしょうか?

自分は大丈夫なんて思っていても結構妊娠糖尿病になる妊婦さんは多いんですよ。

妊娠糖尿病ってどんなものなんでしょう。



なぜ起こる?

・妊娠中は胎盤で血糖値を上げやすいホルモンが作られるために糖尿病になりやすいのです。
もともと体重が重い、兄弟や親など家族に糖尿病の患者がいる35歳以上などの場合には血糖値が上がりやすいと言われています。

起きる問題

赤ちゃんが早産になったり、母体が妊娠高血圧症候群になりやすくなったり、羊水過多症になったり。胎児が巨大児になる、胎児の心臓の肥大などの問題が起こる可能性が高くなります。
母体の血糖値が上がると胎盤を通じて胎児の血糖値も上がるので、母体だけではなく胎児にも色々な影響が出てしまうんですよ。

検査

糖尿病の検査としてはブドウ糖負荷テストというのがあります。
尿検査で糖がずっと出ていたり多く出ていると勧められたりします。
ブドウ糖負荷テストというのは朝食を抜きで病院へ行きブドウ糖を75グラム飲みます。
そして飲む前、飲んでから1時間後、2時間後と血液検査をして血糖値を測ります。
その血糖値の値から糖尿病かどうか診断します。
ちなみに75グラムのブドウ糖はサイダーのように水分です。
とても甘い水分を一気に飲むのは結構苦しいですよ。

治療

まず食事療法です。
栄養バランスのとれた食事にしましょう。
和食の方が良いです。
飲み物や果物の糖分にも気をつけないといけません。
ですが妊娠中なので過度の食事制限は赤ちゃんにもよくないのでお医者さんと相談をして食事療法をしましょう。
その次に運動療法です。
ですが妊娠中なので無理な運動はできません。
軽く散歩をするくらいがちょうどいいですね。
そしてそれでも血糖値のコントロールが出来ない場合はインスリンで治療を行いますよ。

出産後

出産後は血糖値も普通に戻り、糖尿病じゃなくなる場合が多いです。
しかし妊娠糖尿病になった人は元々血糖値が上がりやすい体質だったという可能性もあります。
なので将来的に糖尿病になってしまう可能性も、何も無かった人と比べると高いようです。
出産後何もなくてもなるべく糖尿病にならないような食事を食べて、適度に運動もして、たまに病院で血糖値を測ってもらうのも大切ですよ。

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