産後に失業手当を給付してもらう時に気をつけること

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今まで働いていたパートさん、アルバイトさん、社員さんだったママが、出産を機に退職したら、雇用保険をかけていたのなら離職票をもらいますよね。

退職ママは退職をした日の1カ月後から1カ月以内に、ハローワークで受給期間の延長手続きを申請しなければ、子育てが落ち着いて休職活動をするために失業手当の申請をするまでの間に1年間の受給期間が切れてしまっていて、もらおうと思っていた失業手当がもらえなくなってしまうことがあります。

手続きの際に気をつけなければいけないことをこちらでご紹介します。



離職票をもらったら

出産で退職をするママは退職をしてすぐに働くことが出来ないので、すぐに失業手当をもらうことは出来ませんよね。

ですから、本来ならば退職をして1年以内にハローワークで就職活動をしなければ失業手当の受給資格は消滅してしまうのですが、退職ママはハローワークで受給期間の延長手続きをすれば、3年間延長することが出来るので、元の1年間の期間を足せば4年間延ばすことが出来ます。

産後、就職を考えているママは「退職をした日から1カ月後、1カ月以内に」ハローワークで延長手続きをしましょう。
出産と重なり、ママが行けない場合は、郵送か代理の方の提出でも受理されます。

延長手続きで変わること

自己都合で退職した方は、失業手当が給付されるまで、3ヶ月の給付制限期間があります。
この3ヶ月は、きちんと就職活動をしているのかを判断される期間です。

ですが、退職ママが就職活動を始めるときには、この給付制限期間がゼロの状態からスタート出来るので、3ヶ月待たずに受給出来ます。

延長手続きが期間を過ぎたら

もし「退職した日から1ヶ月後、1カ月以内」に申請することが出来なかったらどうなるのか。
申請は可能です。

ですが、上記で記載した給付制限期間。こちらが絡んできます。

1日でも過ぎるとアウトです。ですので、もし申請が遅れてしまったら、就職活動を始めてから3ヵ月後でないと失業手当の給付は行われません。

失業手当を受給しようと思っているママは、かならず期限を守って延長手続きに行きましょう。

失業手当を受給するときに注意すること

失業手当を受給する際に気を付けなければいけないことは、受給額です。
パートさんやアルバイトさん社員さんの中で扶養に入っている方。

扶養に入っている方は、受給額によっては扶養から外れなければいけなくなります。

年間130万円未満の収入であれば、扶養に入ることが出来ますが、実は130万未満の受給額でも、扶養から外れなければいけなくなるのです。

それが、月額108,333円の壁です。年間130万円も収入がなければ良いというわけではなく、月額にも影響してきます。
この月額を日割計算すると、3,611円です。計算で3,611円以上の給付金があるママは、受給期間中は扶養から外れなければなりませんので、よく考えて受給してください。

扶養から外れることで、国民年金と国民健康保険、市民税がかかってきますので、受給してマイナスになるようなら、給付を受けずに過ごしたほうが得なママも居ると思います。

よく考えて手続きを

ママの今までの収入によって、扶養から外れなくても受給でいる方と、受給している間は扶養から外れなくてはならない方が居ますので、その期間の保険料などを計算した上で、失業手当をもらうか、もらわないかを決めてくださいね。
よく分からなければ、扶養に入っているパパの会社に問い合わせてみましょう。
扶養から外れずに、金額を超えているのに受給している方は違法行為になりますので、発覚した場合は3倍にして返還しなければならないので気を付けてください。

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