性格別!言うことを聞かない子供への親の接し方

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子どもの学び方や、教えるときの親の役割、親と子の責任の持ち方などについては、それぞれ親のタイプのよって考え方がことあります。ここでは、「押さえつけタイプ」「根負けタイプ」「混合タイプ」「民主的タイプ」の4つのタイプに分けて、言うことを聞かない子と向き合うにはどのタイプが一番いいのかまとめています。



押さえつけタイプ

「押さえつけタイプ」は、非常に激しく、子どもを尊重しないという特徴があります。このタイプの親は、まるで刑事や裁判官のように振る舞ってしまいます。子どもが何か悪さをすると、怒りながら口をはさんで。問題の解決方法をコントロールし、子どもと対立します。子どもが言うことを聞くのは、親が怖いし脅されるからです。
このような接し方の背景には、「辛い思いをしなければ子どもは学べない」という考え方があります。問い詰める、責める、叩くなどです。
このようにされると、一般的に子どもはいずれ困った行動をとらなくなりますが、このタイプでは親が全てを決定し、問題解決もすべて親が行うため、自分に責任を持つ、問題解決をする、相手を尊重しながらコミュニケーションをとるという、大切なことを学べません。
「押さえつけタイプ」の親のほとんどが自分もそのように育てられているため、そうするのが自然なため、効果に疑問を持ちません。物事がうまくいかないときは、問題は当然子どもにあって、自分の接し方であるとは思ってもみません。

根負けタイプ

「根負けタイプ」は子どもを尊重してていねいいに接するけれど、けじめがつけられないタイプです。これは、押さえつけタイプの厳しい育て方への反動として現れました。しかし、境界線のない自由は民主主義ではなく、ただの混乱状態です。
厳しさに欠け、子どもが結果を経験して辛い思いをすれば、その時の不満が子どもの心に悪影響を及ぼすかもしれない、と信じているため、行動の結果を子どもに経験させるのをとても嫌がります。
このような「根負けタイプ」は、言うことを効かない子の性格や学習スタイルには合いません。困った行動を止められないばかりか、ルールや権威を大事にする、責任を持つ、尊重し合ってコミュニケーションをとる、協力して問題を解決する、という子育ての基本的な目標を一つも達成できません。
さらに、子どもは親を試してケンカを引き起こし、親は親としての自信を失ってしまいます。

混合タイプ

「混合タイプ」は、押さえつけタイプと根負けタイプが組み合わさったものです。一貫性がないのが特徴で、たいてい二つの極端なタイプの最悪な部分を併せ持つため、親子のやり取りは非常に激しくなります。
ていねいに接しようとすれば極端に甘くなり、毅然とした態度で接しようとすれば極端に厳しくなります。
特に多いのは、最初は甘くしていたけれど次第に我慢できなくなり、最後に厳しくなって、脅したり責めたり、長くつらいお仕置きをしたりするパターンです。
これでは、子どもの抵抗もますますエスカレートしていき、お互いを傷つけてしまいます。

民主的タイプ

「民主的タイプ」は、「勝ち負け」を作るこれまでのタイプと違い、「どちらも勝ち」の関係を築いて問題を解決します。
このタイプでは、「子どもは自分で選んだ行動の結果を経験した時に一番よく学習できる」と考えられています。言葉で明確なメッセージを伝え、言うことを聞けるように励まし、必要なスキルを教えます。
例えば、兄弟げんかをしている子どもに、「大声で言いあうのはやめてちょうだい。どうしたらケンカせずに一緒に遊べると思う?少し落ち着いてから話し合ってみようか」と、まず子どもの困った行動を止め、子どもたちを説得したり問い詰めたりせずに、どうしたら子どもたちで解決できるかを自分で選択できるよう問いかけることで、協力し合い、尊重し合える雰囲気を作ることができます。
このように、問題が起きた時に、子ども自身で解決できるように問いかけ、多くの選択肢を与え、自ら選択することで、困った行動を止め、相手を思いやるコミュニケーションを見せ、自分で問題解決するためのスキルを教えることができます。
そして、尊重の気持ちを毅然さをバランスよく保ち、子育ての基本的な目標をすべて達成できます。

まとめ

「押さえつけタイプ」では、子どもに自由も選択権もほとんどありません。「根負けタイプ」では、はっきりした境界線がないまま自由と選択権が与えられました。「民主的タイプ」では、広すぎず、狭すぎない許容範囲を決めて、子どもはその範囲内で、自由や選択権を与えられます。言うことを聞かない子にルールを教えるのに最も合っているのは、「民主的タイプ」だと言えます。必要なのは、子育ての新しい考え方です。まずは役に立たなかった今までのやり方にしっかりと気付くことが重要です。

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