緊急帝王切開も立派な出産!~命を助けるための決断~

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出産までもう少し。

大丈夫、ママ頑張るから。

そう思ってどきどきしながら出産を待っていた私。

でも普通分娩出来ず、緊急帝王切開に・・・^^;

誰にでも起こりうる緊急帝王切開。

赤ちゃん、ママのことを考えて最高の選択だと私は思います。

術中、実際体験、感じたことをこれから出産ひかえている妊婦の皆様だからこそ知ってもらいたいです^^

少しでも参考にして頂ければと思います。



ママのがんばりどころ~術前の気持ち

緊急帝王出産
某妊婦用雑誌でチラッと目にしたことがある言葉。
まさか自分がなるなんて思いませんでした。
出産は当たり前のように皆していること、わたしもできる。
と思って呼吸法やら体操やらいろいろしてきました。
でもできませんでした。

それは一刻も早く胎児を外の世界へ出してあげないといけないから。
帝王切開には緊急帝王切開・予定帝王切開の2つがあります。

大雑把に言うと、字の如く、緊急を要するもの(胎児・母体異常、生死に関わるもの)・日時を前もってきめ、手術を安全に行うものの2種類です。

私は胎児の心拍低下・羊水減少・子宮口3cmしか開かないなどの理由です。
正直手術なんていやでした。
皆みたいに普通に産みたい!とも思いました。
でも胎児の心拍が低下していることを聞き、そんな考えは一切なくなりましたよ^^

真っ先に「切ってください!」といっている自分がいました。

赤ちゃんのがんばりどころ

ママは術中記憶がありません。
なぜかというと全身麻酔だからです。
予定帝王切開なら腰椎麻酔なので生まれるとき(術中)の記憶もあるんですけどね^^;

気づいたのは手術が終わってからのこと。
しばらくは頭がぼーっとするし、麻酔がまだ残っててうまく話せなかったり、目を開けるのも辛かったり。
でもその間赤ちゃんも頑張ってるんです^^
よく帝王切開は普通分娩に比べて楽なんて言われたりしますが、そんなことないですよ。
どんな出産でも命がけです。

ママも赤ちゃんも必至なんです。

パパ、家族の支えが必要です。~術後の気持ち

出産は女性しかできません。
でもだからこそパパの(周りの)支えが必要です。
普通分娩でもそうでしょうが、出産後体力はかなり消耗しています。
帝王出産もそうです。
術後は疲労感とともに罪悪感(普通分娩できなかった)を強く持つ方がおおくいらっしゃいます。
もちろん私だってそうでした。

普通分娩ができなかった。
こんなんでママになれるのか。
こどもを愛せるのか。
母乳はでるのか。

など、麻酔が切れかかる直前から朝まで考えてしまいました。

そんな私にパパは「産んでくれてありがとう。無事でよかった」と素直に喜んでくれました。
術中、パパは中に入れません。

先に赤ちゃんがICUへ運ばれて行ったそうです。
でも私がなかなか出てこなく、親や親せきが赤ちゃんを見に行っても私のことが心配で生まれた赤ちゃんを見に行く余裕がなかったそうです。

その話を聞いて自分の中で何か変わりました。
今まで自分の価値観で出産を考えてきていて、産み方に囚われていたことが恥ずかしくなりました。
もちろん今でも普通分娩してみたかったなとは思います。
でもやっぱり1番は命なんです。

母乳がでなかったらミルクがある。
どんな状況でも出産したんだからすごい。
命を助けるため自分のお腹を切ったんだから生まれた子を愛せないわけない。
あたしだってママになったんだ!!

考えを一気に180度かえてくれたパパの一言。

子育てに悩んだとき、今でも思い出しています。

心と体の変化~産後の体

帝王切開も普通分娩と出産後ほぼ同じです。
唯一違うことといえばお腹の傷のことでしょうか。
私は緊急だったので傷は縦に一直線です^^
予定帝王切開なら傷が目立たなくなるよう横に一直線^^

病院にもよりますが入院は約10日間程でした。
出産後麻酔切れ~お腹の傷が痛みます。
私は2日はベッドで安静でした。
3日目~車いすでICUに行き赤ちゃんと初対面しました。
4日目~歩いてICUやトイレなどへ
初めは歩くのがこんなに辛いのか!ってくらいヨロヨロで、何かに捕まってないと歩けませんでした^^;

7日目になるともう普通に歩けます。
ただ傷は痛むので笑ったりすると命取りです^^;

退院のころには多少傷は痛みますが普通に生活できますよ^^

入院中傷の処理(抜糸等)があります。
お腹の縫合はホチキスみたいな針と糸でされていて、抜糸はホチキスをハサミみたいなのでバツバツ切って引き抜き、その後糸を抜く感じでした。
これが終わるとお腹のヒキツレ感もよわまりだいぶ楽になります。

赤ちゃんとは6日目に相部屋になりました。(~5日までICUにいたため)
見た瞬間、もうすごいかわいいです。
母性がなかったらどうしようなんて悩んでた自分におしえてあげたいくらい。
赤ちゃんも小さいながら一生懸命呼吸していて、無事でよかったと改めて感じました。
病院にもよると思いますが母子同室、すごくいいです^^

お腹の傷のことを忘れるくらい泣くと抱っこしたり授乳したり・・・すこしづつママに慣れていく自分にびっくりですw

その後のこと~傷の状態、2人目妊娠

出産後1年たつと傷もだいぶよくなります。
見た目はミミズバレ→薄いミミズバレに^^
でも縦切りはやはり少しめだちやすいかなと思います。
横切りの傷を見たことがないので何とも言えませんが^^;

体調にもよりますが1年たつと妊娠してもいいと言われます。

私はずっと母乳で育てていたので生理が遅く、こどもが1歳10か月すぎ辺りでやっと再開しました。
もちろん二人目ほしかったので再び手術になるのを覚悟で妊娠しました^^

ちなみに二人目も帝王切開です。
今度は予定帝王切開なので出産時の記憶はあります^^

それはまた別の話にさせていただきます^^

帝王切開経験者だからこそ語れる思いや情報があると思います。
情報誌には知りたくてもほんのわずかしか載ってなかったり、不安になったり。

誰にでもおこりうることです。
命を助けるため、魔法のような技術です。
帝王切開だからといって自分を責めないでください。
自身をもって大丈夫です。

これから出産される妊婦さん、ご家族のために私の体験で少しでも自身をつけさせていだたけたらいいなと思います。

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