赤ちゃんの肌はとってもきめ細やかで繊細でサラサラ。
一日中触っていたくなるほどですよね。
けれど気づいたらおしりが痛々しく赤くなってしまっている、なんてこと無いですか?
単なるオムツかぶれだと思っていたら、実は皮膚カンジタというカビだった、なんてことも。
今回はオムツかぶれと皮膚カンジタの違いとその対処法をお話します。
オムツかぶれとは
オムツによるかぶれが原因でおしりが赤くなってしまうものです。
おしり全体が赤くなってしまったり、湿疹のように小さなポツポツが出来てしまったりします。
主に肛門の周りなどの排泄物が付着する部分に起きることが多いですが、ウエストや脚の付け根など、オムツのギャザーが当たる部分にできることもあります。
オムツの中のムレ、排泄物の汚れ、強く拭きすぎによる刺激などが原因で起こります。
オムツかぶれが出来ると、赤ちゃんがおしりを気にするそぶりを見せたり、お風呂や排便処理時に痛がって泣くことがあります。
皮膚カンジタとは
ムレ・汚れなどが原因のオムツかぶれとは別に、「乳児寄生菌性紅斑」という、カビが原因で起こるオムツかぶれです。
赤ちゃんの肌に「カビ」と言うと非常に心配になりますが、多くの赤ちゃんが経験してしまうことなので、焦らずに対処をしましょう。
オムツかぶれはステロイド薬で良くなりますが、カビが原因のカンジタは、ステロイドを使用すると悪化してしまいます。オムツかぶれ用の薬を塗っても全然良くならない、更に悪化したという場合は皮膚カンジタを疑って下さい。
小児科?それとも皮膚科?
多くの小児科ではかぶれ部分の組織検査はせず、先生が見て診察を下すようです。
その場合、「カンジタはステロイド薬を出してしまうと悪化するから、まず抗真菌薬を処方して様子見。良くなればカンジタだったということだし、良くならなければオムツかぶれで間違いないからステロイド薬に切り替える」という方針をとるようです。
最初からしっかりした診断をしてもらいたい場合は、専門医である皮膚科に行ったほうが良いでしょう。
私も当初小児科に行ったのですが、後々皮膚科の先生に「皮膚のことなんだから皮膚科に来なさい」と注意を受けてしまいました。
最初から皮膚科に行ったほうがしっかり診察して貰えますし、早く治せて赤ちゃんのためになりますよね。
薬を塗って、局部を清潔に
オムツかぶれならステロイド薬、皮膚カンジタなら抗真菌薬をそれぞれ処方して貰ったら、後はそれをしっかりと患部に塗りましょう。
赤くなっているおしりは触るのも痛そうで、赤ちゃんも嫌がるかもしれませんが、早く治すためと思って割り切って下さい。
また、いくら薬を塗ってもオムツの中が清潔でなければ意味がありません。
いつもよりこまめにオムツをチェックしてあげて下さい。
おしりを綺麗に保つために
排便をした時、ちゃんとおしりを綺麗に拭けているか気になりますよね。
汚れを落とそうとする余り力強く拭きすぎてしまうと、赤ちゃんのデリケートな肌を傷つけてしまい、それがオムツかぶれの原因になってしまっては本末転倒です。
できればウンチをした時は拭くだけでなく洗ってあげたいのですが、いちいちお風呂に入れるなんて大変すぎてとてもできません。
なので、あらかじめキャップ部分に穴をあけたペットボトル等で簡易シャワーを作り、ウォシュレットの要領で流し洗いしてあげると良いでしょう。
また、市販のおしり拭きは目が粗いので、化粧水用のコットンなどに水を含ませて拭いてあげるのもお勧めです。
いかがでしたか?
赤ちゃんの笑顔のためにも、オムツの中を清潔に保って、かぶれゼロを目指したいものですね。