大変なお産を終えたと思ったら、すぐに始まる赤ちゃんとの生活。
昼夜問わず泣く赤ちゃん、最初こそ「よしよしどうしたの」と優しく声をかけることができますが、
そのうち「もー!なんで泣くの」とイライラするママさんも多いかと思います。
くたくた、ぼろぼろの身体で赤ちゃんのお世話、大変ですよね。
でもとっても愛おしく大切な存在。でもでも・・・やっぱり泣かれると困っちゃいます。
「仕事」というより「コミュニケーションツール」
よく「赤ちゃんは泣くのが仕事」なんて昔から言いますが、
仕事も何も、赤ちゃんは泣くことでしか気持ちをアピールできません。
だけど、その泣き声に悩まされるのが正直なところ。
おなかがすいたの?おむつ?それとも暑い?寒い?問いかけても泣くばかり・・・
何が不快なのか言葉に発してくれたらどんなに楽だろう、と考えたこともあるでしょう。
きっと育児が楽になる!
そんなママさんたちに伝えたい!
実は、赤ちゃんは泣き分けをしているってご存知でしたか?
それを発見したのは、オーストラリアの研究者Priscilla Dunstan(プリシラ・ダンスタン)。
彼女は聞いた音を映像記憶のように正確に記憶できる(フォトグラフィックメモリー)能力をもっており、
赤ちゃんの泣き声に秘められた意味、法則を見つけ出したそうです。
なんと、万国共通!
生後3ヶ月までの赤ちゃんはどの国籍にも関わらず、5つの『泣き分け』をしているというのです!
泣き方の違いは、赤ちゃんの舌や口の形の反射運動によるもの。
おなかたすいた、眠い、などの生理的欲求によっておこる反射運動は
世界中どの赤ちゃんにも共通するそうです。
耳を傾けよう!『5つの泣き声』
では、その『5つの泣き声』をご紹介いたしましょう。
Neh(ネェ)
=おなかがすいた
『N』の音は吸綴反射からくるもの。
赤ちゃんがおっぱいを飲みたいときに、口のてっぺんに舌をつけると出る音です。
Owh(オォ)
=眠たい、疲れた
あくびをするのと関連しているそうです。確かにそうかも?
Heh(ヘェ)
=快適じゃない、
おむつが濡れている、
汗などで気持ちが悪い
Eairh(エァー)
=胃腸内のガス(おなら)、
お腹の張りによる痛み
泣くというより唸り声っぽいそうです。同時に足をあげたりすることも。
Eh(エッ)
=げっぷがしたい
お腹から空気を出したいときに出る音、とのこと。
ほんのちょっと見つめてあげて
いかがですか?
赤ちゃんが泣いたとき、すぐに抱き上げたりせずにちょっと耳を傾けてみてください。
ふむふむ、エァーって聞こえる気がする・・・そうか、さっき授乳後のげっぷ出てなかったなぁ・・・
なんてこともあるかもしれません。
ママの「どうしたの?」という問いかけに、実は赤ちゃんは応えてくれているんですね。
もう少し大きくなると泣き方に表情がでてきて、甘え泣きなんかも始まってきます。
さらに大きくなると、うまくできなくて悔しくて泣いちゃったり・・・
まだ『言葉』にはならなくても、小さいからだでしっかりと気持ちを伝える手段を学んでいくんですね。
泣き声についイライラしたり、すぐにおっぱいをあげたりしちゃうことが多いとは思いますが、
焦らずちょっとだけ観察して、何がご不満か聞き取ってあげてくださいね。
きっと一生懸命、ママに伝えようとしていますよ!