子どもが傷ついたとき、その気持ちを回復させるのに悩むお母さんは多いのではないでしょうか。
ここでは、気付かないところでキズついている「受け流し」タイプの子どもの特徴と、そんな子に合ったとっておきの言葉をいくつか紹介します。
「受け流し」タイプの特徴
自分の内面を外に出すことが少ないので、周りの出来事をどのように感じているのか親でも分からないことがあるタイプです。とても落ち着きがあり大人っぽい雰囲気があり、意地悪なことを言われたり、意地悪をされるなど、傷つく体験があったとしても、泣いたり騒いだりしません。ぼうっとすることで流すタイプです。一見何も感じていないように見えますが、悔しさや悲しさはどこかに生まれているので、放ってしまわず「あんなこと言われたらイヤだよね」と、気持ちを言葉にしてあげることが大切です。
「がんばってるよね」
感情をあまり外に出さない子どもに対しては、ついつい「もっと頑張って」など励ます言葉を掛けてしまいがちです。子どもは子どもなりに見えないところで頑張っています。「お片付け頑張ってできたね」や「ご飯残さず食べて頑張ったね」など、すでにできていること、今やっていることを認める声かけが自信のもとになります。
「我慢したのちゃんと気付いているよ」
お友達におもちゃを取られたり、嫌なことをされたりしてもあまり抗議できないことが多いので、「ちゃんと言わないとダメよ」と言ってしまいがちですが、「イヤだなって思っても我慢したんだよね」「ママはちゃんと気付いてるよ」と伝えてあげることがお勧めです。自分がやっていることが合っているがどうかが分かることで、気持ちを表現することのきっかけになります。
「イヤなことをされたら、やめてって言うと伝わるよ」
本当はやりたくないことだったり、違うものが欲しかったり、本当の気持ちを上手に表現できない場合、周りから「こう思ってる?」「こんな感じ?」と聞いてみることが良いです。さらに、イヤなことをされたときに、我慢してしまう子には、「やめて」と言っていいということを繰り返し教えていくことが大事です。
まとめ
叱られても無反応なことがよくあったり、大きなことでもすぐに忘れてしまったり、周りが騒いでいてもどこ吹く風的な態度をとっていたりする子はこの「受け流し」タイプのことが多いです。気付かないところで傷ついて、知らない間に大きくなってしまうことがあるので、子どもの行動を認めて、気持ちを代弁して確認したりして、自分の気持ちを表現することの大切さを教えてあげることが大切です。