「お手伝い」とひと口に言っても内容は様々。お子さんが小さいうちは親が全部してしまったほうが速いし、やり直しもない。でも小さいうちから習慣づけて「人の役に立った」という自信を育て、将来の自立への第一歩としたいものです。お母さんが比較的長い時間を費やすお料理という場面は格好のお手伝いの機会ではないでしょうか。ここでは包丁を使わなくてもできるお手伝いを紹介します。
洗う
葉物を除く野菜を洗うのは簡単で取り組みやすいです。小さいお子さんや初めてのお手伝いの場合は蛇口から出てくる水で直接洗うのではなく、大きめのボールなどに水を張っておいて、その中で洗うようにするといいでしょう。さらには、横にザルなどを用意しておき、「洗ったらここに入れてね」とあらかじめ声掛けしておけばスムーズです。
ちぎる
レタスやキャベツの葉物をちぎるというのも小さいお子さんは好んでくれるのではないでしょうか。ちぎったレタスと洗ったミニトマトをお皿に盛れば、もうサラダの出来上がりです。
もむ・混ぜる
材料を袋に入れてモミモミ。これも楽しいですね。切った野菜と出汁を入れれば簡単浅漬け。肉類と調味料なら下味付けもできます。和え物などボールで混ぜるのお願いするとこぼしてしまいそうで不安なときには、袋に入れてフリフリしてもらえば心配いりません。おかず一品できちゃいますね。
たまごを割る・殻を剥く
ゆでたまごの殻を剥くのは上の3つよりも少し難しいですね。しかし、全体にひびを入れボールの水に入れて少しだけ剥いてあげると作業がしやすくなります。最初は表面がぼこぼこになってしまうかもしれませんが、それはそれで食卓での会話につながります。
もう少し大きくなったら生たまごを割ってもらうのもいいですね。
工夫次第で
お味噌汁だって作れます。
○具材は麩やワカメ、切った野菜など「入れるだけ」のものを準備しておく。
○味噌は鍋の中ではなく深めの小鉢やマグカップなどで子どもに溶いてもらう。
○問題ないものは沸かす前に鍋に入れてしまう。
○沸いた鍋の中に具材や溶いた味噌を入れる場合は一旦火から外す。
○熱いものが近くにあるときは横にお母さんがつく。
これでばっちりできるはずです。
好き嫌いがあるお子さんでも、自分で作ったものには箸をのばしてくれるかもしれません。最初は大変ですが、慣れてくればお母さんだって楽ができます。とにかく頼む側が準備をきちんとしておきさえすれば、危ないことはありません。作業の場所もキッチンにこだわらずテーブルや床(新聞紙などを敷いておく)で構わないのです。コミュニケーションをとりながら同じ目線で作業することが大切です。
最後に、お手伝いをしてもらったら「ありがとう」をしっかり伝えましょう。お母さんが喜べば、子どもは「次もお手伝いしたい」と思ってくれます。
お手伝い、お願いしてみませんか。