絵本は子供に読んであげるもの。大人がすすんで絵本を読むなんて・・そんなふうに思われている方、きっと多いはず。大人は小説を読めばいいじゃない、そう思っておられる方も・・
確かに小説を読むのもいいことです。けれども絵本の中には、小説より文字は少なくとも、いやだからこそ、読み手へ真っ直ぐにメッセージが伝わってくるものが多くあるのです。ここではそんな数多くの素敵絵本の中から、5冊をご紹介したいと思います!!
あたまにつまったいしころが
石ころ集めが大好きだった、作者の父親のお話です。周りの人たちは、彼を見て言いました。「あいつは、ポケットにもあたまのなかにも石ころがつまっているのさ」けれどもどんなに周りに馬鹿にされようと不景気に翻弄されようと、それでも彼は石ころ集めを続けました。そんな彼が手にした幸せとは・・
子供の頃、好きで好きで毎日飽きずにやっていたこと、夢見ていたこと。誰にでも、ありますよね。けれど大人になり環境が変わるにつれ、それらを手放してしまったという方も、多いのでは。そんな方に、是非読んでもらいたい一冊です♪
たいせつなこと
「グラスにとって たいせつなのは むこうがわがすけてみえること」
あなたの周りにあるものの、当たり前で、当たり前すぎてつい見過ごしてしまうたいせつなことが詰まった絵本です。素朴な描写なのに、どこか優しくあたたかくて、疲れた現代人の心をそっと抱き締めてくれることでしょう。美しい絵も魅力的な一冊です。
おじいちゃんがおばけになったわけ
死んでしまったはずのおじいちゃんが、夜になって、エリックのところへやってきました。だけど、何だかちょっとヘン・・どうやら忘れ物をしてしまったよう。エリックは、おじいちゃんと一緒に忘れ物を探すことに、というお話。悲しいけれど、それ以上にあったかい絵本。それは、エリックとおじいちゃんの関係がとても素敵だからかもしれません。
「いいか、エリック。子供はぎょうぎよくしなくちゃいけないが、しすぎることはないぞ。それから、いつでもでなくていいから、じいじのこと、おもいだしてくれ。じいじも、おまえのことをわすれないよ」
何度読んでも、いつも泣かされてしまいます。読み終わった後、今目の前にいる大切な人を、もっと大切にしたくなる一冊。
ルピナスさん
海を見下ろす丘の上にある、小さな家に住むルピナスさん。家の周りには、美しい花が咲き乱れています。ルピナスさんは小さなおばあさんですが、昔からおばあさんだったわけではありません。ルピナスさんは世界中を旅して、世の中をもっと美しくする方法を見つけたのです・・
美しい絵に思わずうっとりしてしまう一冊。生きていることの素晴らしさや人生における大切なことを、決して押し付けがましくなく、そっと畳み掛けるように教えてくれる名作です。
だいじょうぶだいじょうぶ
ぼくが今よりずっと赤ちゃんに近く、おじいちゃんが今よりずっと元気だったころのお話。おじいちゃんは、ぼくが何か困ったことや怖いものに出会う度に、いつもぼくの手を握り呟きます。「だいじょうぶ だいじょうぶ。」
「だいじょうぶ だいじょうぶ」という言葉を欲しているのは、今や子供だけではないですよね。頑張って頑張って、毎日子育てや家事、仕事に追われる現代人にも、きっと必要な言葉のはず。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」あなたの心を優しく抱き締めてくれる大切な一冊になることでしょう。是非、本棚に一冊忍ばせて頂きたい絵本です。
いかがでしたか?気になる絵本があれば、早速読んでみてくださいね。きっと、子育てや人生に大事なアドバイスがもらえることでしょう♪
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