カップルと夫婦の違い5選

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結婚してすぐは、その時間が沸かないかもしれませんね。カップルでいたころとさほど変わらないと思うかもしれません。しかし、夫婦になると今までは生じていなかった「違い」が生まれるんです。どんな違いがあるのか、それを理解しておくと結婚生活の助けになりますよ。



二人の将来像が見えること

付き合っていた頃は、将来のことを考えるというよりも、その日その時を楽しむことが多かったかもしれません。
今お付き合いしている人と、結婚する人は別だと考える人も。
カップルでいる頃と夫婦になることの大きな違いは、二人の将来像が見えることです。

カップルとして付き合っていたときは、将来のことはあまり考えることがなかったかもしれません。
しかし結婚を考え始めたとき二人の将来のビジョンが見えてくることも。夫婦になるってことは付き合っていた頃には見えなかったものも見えてくるもの。
それを二人で描いていけたらとても素敵ですよね。

まず考え付く将来像に、家族計画があるでしょう。子供が欲しいのかどうか、子供の人数や年の差などなど。 
カップルだった頃にも考えられたかもしれませんが、より鮮明に思い描けるように。夫婦という強い土台があってこその家族。
だから夫婦になると、その後の家族計画もしっかりと考えられるようになるんです。
子供を持たないという夫婦も多くいらっしゃいます。そうした夫婦は、夫婦の生活を存分に楽しめるというよい点がありますよ。

カップルと夫婦の大きな違いの二つ目。これは当たり前のことですが、相手との関係です。
今までは自分のことだけを考えて生活していればよかったのが、相手のことも考えて生活することが必要になります。
独身の頃のようには過ごせなくなるってことですね。これは窮屈だと感じる人がいるかもしれません。

特に男性はそう思うかも。
付き合っていたころは、デートと友達付き合いの割合がちょうどよかったと思えても、結婚したら一気に友達付き合いがなくなったという人は少なくないようです。
これには、奥さん側の感情が大きく関係しています。
「私よりも友達との時間の方がいいの?」という思いをさせてしまってはいけませんよね。

何事もバランスが大事。しかしながら、結婚したら家庭が一番優先になるのは当然のことなんです。
女性であれば仕事と家事で忙しく、友達との時間が取れないと感じ、男性は逆に仕事の付き合いなどで家族との時間が取れないと感じることがあるかもしれません。
こうした感情は付き合っていた頃にはあまり感じなかったかもしれませんね。

夫婦になるには、お互いに対する思いやりがとても大切なんです。
付き合っていた頃からお互いを大事に思い、正しい気遣いがあれば夫婦になってもうまくいくものです。

「恋人」から「家族」へ

彼氏から夫へ。彼女から妻へ。この変化は恥ずかしいような照れ臭いような感じもします でも、とても嬉しい瞬間。
婚姻届を提出し、受理されたときから二人は「恋人」から「家族」へと変わります。
すぐには実感がわかないかもしれません。でも今までよりも確実に強い関係になります。

彼氏彼女の関係では、法的には何の保障もありませんでしたが、婚姻届が受理されると法的にも夫婦として認められることになるので、様々な保障が生まれます。
夫婦でなければ受けられない保障もたくさんあるんです。
普段はその保障を感じることは少ないかもしれません。
しかし、夫婦であることを痛感させられるのは、その保障が必要になったときでもあります。

恋人として同棲生活を送っていたカップルは今までと何も変わらないように感じるかもしれませんね。
一緒に暮らしている頃から、夫婦のような感覚だったかもしれません。
生活自体は今までと何も変わらないとしても、随所でその変化は感じるでしょう。

結婚したらまずそれぞれの職場に伝える必要があります。
女性はほとんどの場合、名字も変わりますので呼び名も変わるかもしれません。
そうしたときには結婚したんだと実感できるでしょう。

ただ、結婚しても職場では旧姓を通す人もいます。
また男性側が婿に入り、女性側の名字を名乗ることもあるでしょう。
結婚の形は様々なものなので、どれが正解というものはありません。
女性が嫁にいく、男性が婿にいく、最近では夫婦別姓もあるようですよね。
たくさんの選択肢がある結婚。どういうスタイルにするかも考える必要がありそうですね。

喧嘩をした時、恋人同士なら友達の家だったり一人になる場所だったりと、逃げ場所があったかもしれません。
しかし結婚すると、帰る場所は一つ。朝に喧嘩しても、夜には相手と顔を合わせなきゃいけない。
そうしたとき、ちゃんと家に帰ってますか?どこかで時間つぶしはしてませんか?

時間つぶしも時には必要ですが、必ず家に帰って仲直りしましょう。
恋人だった時は簡単に別れを選択できたかもしれません。しかし、夫婦になるとそうもいかないもの。
喧嘩も夫婦をよく知る機会になります。
逃げないで、しっかり相手と向き合って。できることなら次の朝を迎える前には仲直りしていましょう。

長い時間を共有するぶん、すれ違うこともあります。
でも、関係を修復したいと願う・そう行動するとき、必ず成果はあがります。
恋人よりも強い関係の家族だからこそできること。
その関係をずっと続けられるようにするには、お互いに努力が必要なんです。

一緒に過ごすことが多くなる

時間的なことに関しては、同棲の有無によっても変わってくると思いますが、一般的に夫婦になると一緒にすごす時間が多くなります。
女性であれば、専業主婦になると家にいる時間が必然的に多くなりますよね。
夫が帰ってきた時に家にいるということが当たり前に生活になります。

朝は夫のお弁当を準備するかもしれません。今までよりも夫のことをすることが多くなるでしょう。
生活の中で、自分のことよりも家事や夫のことをしている時間のほうが長いと感じることもあるかもしれません。
仕事を仕事をしているわけではないので比較的、自由に使える時間・一人で過ごす時間があるかもしれません。

しかし、独身だった頃の一人の時間の使い方とは違う過ごし方になるでしょう。
友達と過ごす時間があるでしょうか?その長さはどのくらいになりましたか?
きっと、今までように休日の殆どを友達とすごしたり、夜遅くの出かけることはできなくなったでしょう。

付き合っていた頃は、恋人との時間も友達との時間も大事にしていたでしょう。
それは結婚後も変わりないですよね。しかしその割合は、家族との時間のほうが多くなってきます。

兼業主婦の場合はどうですか?
ふたりとも仕事を持っていると休みの日が異なることや、出発時間・帰宅時間もバラバラということもあるでしょう。
それでも夜は二人で一緒ということが多いと思います。

普段は二人で一緒にいる時間が少ない分、休日には二人で過ごすという夫婦もいるでしょう。
兼業主婦の場合、専業主婦の人よりも忙しく時間を過ごします。
家事の時間も限られますし、休日は家事をやるだけで終わったという人もいるかもしれません。

カップルでいた頃とは生活が激変して、それについていけなくなる時が来るかもしれません。
でも、夫婦で一緒に過ごす時間が多くなるということは、二人で協力体制が取りやすくなるということです。
夫婦として、家族として生活するには協力が不可欠。
今までよりも関係が強くなっている分だけ、その協力もしやすいものになるでしょう。

一緒に過ごすことが多くなると、喧嘩も多くなるかもしれません。
でもそれは、お互いがお互いを考えているからこそ。
喧嘩するほど仲がいいと言われていますよね。
喧嘩の分だけ仲直りがあり、その都度愛が深まるから。
自分にとって相手がどれほど大切な存在であるかを再確認できるからです。
そこが夫婦である強みであり、夫婦だからこそ。

一緒にいる時間を大切に深いものにしていれば、二人の絆はより強力なものになります。

発生する効果と義務

夫婦になると法律的に配偶者として認められます。
そのことにより生じる義務や効果もあるんです。
手続きは紙切れ一枚の提出でOKですが、自分達の見えないところでとても強い関係になっているんです。

まず、夫婦になると基本的には「同姓」を名乗ることになります。
結婚したことが周りの人にもよくわかるようになりますね。
これは、正式に結婚した夫婦に認められていること。
婚姻届を提出し入籍をすませると同姓を名乗ることが法的にも認められるようになります。
実はこれ、大きな意味を持つんです。

これは、身分上の効果が発生しているから。
入籍した夫婦は原則として同一の姓を名乗ります。
どちらか片方の姓を名乗り、新しい姓を二人で作ることはできません。
そしてお互いに配偶者という立場になります。
夫は妻の配偶者、妻は夫の配偶者になるわけです。
この「配偶者」というのがとても大きな力を持っています。

夫は妻の、妻は夫の「第一順位相続人」になります。
配偶者が亡くなった場合は、共同相続人がいない限り、
遺産のすべてを相続する権利があるのです。
親が相続したいと駄々をこねても、法律的には配偶者に相続権利があります。
夫婦になるということは、親子の関係よりも強いものなのです。

さらに、夫婦になると同居、協力、扶助の義務が生じます。
同居とは、夫婦として終生の共同生活を目的としている結合関係。
特別な事情がない限りは同居することが求められています。
協力とは、共同生活を維持していくために、夫婦が分業的協力つまりそれぞれの職的担当をもち、協力し合うことが求められます。

命令と服従の関係ではないので、お互いの立場は対等ということです。
以前の考えにあった「男は外で稼ぎ、女は家を守る」というのは、女性を社会から切り離す男尊女卑の考えではなく、男性と女性の役割をしっかりと分けていた考えなんですね。

扶助の義務とは、お互いの生活を保障し、それを維持していくために連携していくということです。
協力とも共通するものがありますが、扶助というのは、衣食住の維持のために必要な経済的な保障が関係しているので、協力とは分けて考えられているようです。

こう並べられると、夫婦になるということがより重たく感じるかもしれませんが、義務や責任、そして効果が発生するということは、それだけ強い関係であり法律に守られている関係ともいえます。
二人の生活を守るために様々な法律が絡んできます。
それだけ強く清い関係であるということなんですね。

「好き」だけじゃなく「守りたい」

付き合っていた頃の感情を振り返ってみてください。
お互いにどんな想いを抱いていたでしょうか?

最初は「好き」という気持ちでしょう。これが恋の始まりにもなりますよね。
次第に自分の気持に変化が現れてきたのではないでしょうか?
実は、恋愛から結婚へ至るには、感情の変化も大きく関係しているんです。

「好き」という気持ちは恋愛に大切な感情です。
この気持がなければお付き合いはできませんよね。
結婚を意識するカップルの殆どは、ある時期から「好き」という気持ちだけではなくなるようです。

長い間付き合っていたからといって結婚に至るわけではないのが恋愛。
交際期間ももちろん大事ですが、それ以上に感情の変化が結婚の鍵となるんです。

よく、好きという気持ちだけでは結婚はできないと言われますよね。
これは、経済的な問題や家族の問題など様々な要素が絡むという意味で言われることもあります。
結婚に際して、様々な障壁画生まれるかもしれません。

その時に一番大事なのは「この人を守りたい」という感情なんです。
どんなに愛していても、一緒にいるのが当たり前の関係でも、「守りたい」という感情がなければ結婚にまでいかないかもしれません。
好きという気持ちから愛するという気持ちの変化よりも、守りたいという気持ちを持つ方が難しいと言われています。
理由はなんでしょうか。

それは、愛があるからこそ芽生える感情だから。
家族になれば今までよりもより近い関係になります。
男性は特に家族を引っ張っていく立場になります。女性は先頭に立つ夫の助け、支えとなり、家族を支える立場に。
それぞれ守るべきものができます。だからこそ、愛だけじゃダメなんです。

守りたいという気持ちがあるからこそ、家族として生活でき、お互いを愛することができる。
愛することと守りたいと思うことは、背中合わせのようにくっついているんですね。

時代とともに家族の形は変わりつつあります。
昔は男は外で稼ぎ、女は家庭を守るというのが当たり前でした。
現代では、それはなかなか難しいかもしれません、結婚後も仕事を続ける女性が増えていますよね。

女性はそのほかに家のことをしていく必要があります。そうするとどうしても限界がきますよね。
そんなとき、自分を守ってくれる存在があるだけでずいぶんと気持ちが軽くなるものです。
仕事も家庭もがんばる女性の最高で最強の見方は、自分のことを愛し守ってくれる男性なのです。

自立している女性でも男性に守ってもらいたいと願うもの。
たまには自分に正直になって、旦那さんに自分を守ってほしいと甘えてみるのはいかが?

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