「終活」というと「私たちはまだ若いから関係ない」とか「そんな縁起でもないこと考えたくない」とか、正面から向き合うのをなんとなく避けたいこと・・・と思っていませんか?
年老いたり、病気になってから考えると、辛さや悲しさが増すので健康なうちに始めることをお勧めします。
夫婦で話し合うことが大事
人はいつか死にます。
それは10年、20年、もっと先のことかもしれないし、もしかしたら明日かもしれません。
もしも明日だとしたら・・・残された家族はどうなりますか?
もしも明日、大きな事故や病気で「もう助からない」と言われたとき、あなたはどうしてほしいですか?
「そんな縁起でもないこと考えたくない」と避けていたら、本当にそのときに困るのはあなたの家族です。
あなたに意思表示ができない以上、家族がすべてのことを考えて決めなければなりません。
あなたがどうしてほしいか普段から言っていたら・・・家族はあなたの意思を尊重しようと努力してくれるのではないでしょうか。
「もう助からないという状況なら、延命処置はしないでほしいな」とか「とにかくやれるだけのことを医者にやってほしい!」とか、大まかなことでいいので普段から夫婦で話しておきましょう。
遺言書を準備しよう
話をするだけでは、ほかの家族や親族が納得してくれないこともあるかもしれません。
特に遺産相続に関することは遺言書として明確にあなたの意思を残しておきましょう。
一度書いたら二度と書き直せないものではありませんので、考え方が変わったときは新しく作り直せば問題ありません。
やりたいことはやれるときにやる
死ぬときに人が後悔することのひとつに「やりたいことをやらなかった」というのがあります。
食べたいものがあるなら、食べられる時に食べましょう。
旅行したい場所があるなら、行けるときに行きましょう。
すべてのやりたいことをやりたいときにやるには限界がありますが、可能な限り実現していくのです。
たとえば、今やりたいことをリストアップして優先順位をつけるのです。
優先したいことから、少しずつ実現させていけば、後悔のない人生を送れるのではないでしょうか。
一緒のお墓?散骨?宇宙に行っちゃう?!
一昔前まで、死んだあとはお墓に入るのが一般的でした。
しかも、旦那さんのお墓に入るのが当たり前という考え方でしたし、長男の嫁ともなろうものなら会ったこともないご先祖様たちのいる旦那さんの実家のお墓へ・・・
ですが今はいろいろな方法がありますね。
夫婦二人だけのお墓、共同墓地、海や山への散骨、樹木葬、宇宙葬などなど。
夫婦仲が悪かったりすると「死んでまで旦那と一緒は嫌!」と言う人もいますし、嫁姑問題で揉めていたら「お姑さんと一緒のお墓なんて死んでからもいじめられる!!」と断固拒否してしまう人も。
明確に「こういうのは嫌!」「こうしてほしい!」ということがあれば、夫婦や家族に伝えておきましょう。
エンディングノートを書こう
これまでご紹介したことを全部まとめると、エンディングノートに辿り着きます。
エンディングノートには様々な項目があります。
いざというときどうしてほしいのか、葬儀はどうしたいのか、お墓はどうするのか、誰に知らせてほしいのか、銀行口座や保険証券のことなど、様々な個人情報を記入できます。
これらは、万が一あなたがある日突然死んでしまったときに、残された家族が悩まなくて済むための道しるべでもあります。
様々な個人情報が記入されているので保管場所に十分注意してほしいのですが、家族には「いざというときはここに仕舞ってあるからね」と伝えておくことも忘れないでください。
健康なうちに少しずつ、いつかは必ず訪れる人生の終わりについて、夫婦で考えてみませんか?