恋愛がテーマの漫画って沢山ありますよね。
全巻買うのにはお金がかかるけど、自分が気に入った内容ならつい買ってしまいます。
ここではベタベタの恋愛ストーリには飽きてしまった方のために
恋愛もテーマだけど恋愛以外の要素もたっぷり入ったドロドロした漫画や中身が濃厚な漫画を紹介します。
おやすみプンプン (ヤングサンデーコミックス) 著者：浅野 いにお
ある女の子のことを主人公の男の子がずっと忘れられずにいます。
他の女性とも付き合ったりするのですが、やっぱり初恋のその女の子のことが忘れられません。
普通って何なのか？自分は何なのか？主人公は生きることに悩み疲れて日々悶々と暮らしています。
恋愛以外にも、親子関係、新興宗教、割り切れない“何か”が混在するこの世界で拗ねたり、落胆したり投げやりになったりとドロドロしながらも地に足の着いた大人に成長していきます。
悶々として暮らしている人には主人公の独り言にすごく共感できる部分があるかもしれません。
また、主人公一家はヒヨコで描かれており物語の大筋とは関係のないストーリーを織り交ぜながら物語は進んでいきます。
織り交ぜられたストーリーが主人公達が気づかないところで交差しているのが読者にはわかり
自分たちの現実世界も同様なことが起こっているのだろうかと思わせられます。
気が優しく、自分がない主人公が少しずつ心を開いて勇気を持って行動することで苦難に流されながらも幼少期のトラウマをクリアしていきます。
親子関係で悩んでいる人にお奨めの作品です。
全巻読み終わった後に感じる心境は他の漫画では得られない心地です。
フルーツバスケット (花とゆめCOMICS) コミック – 1999/1 著者：高屋奈月
物語は異性に抱きつかれると干支に変身をしてしまう美男美女家系の人間たちと主人公の女の子が共に暮らすところから始まります。
・自分が好きになれない人
・一人のために自分の全てを犠牲にしてしまう人
・自信に満ち溢れてるけど心が歪んでしまった人
・他人とうまくいかない人
・身内に酷く疎まれている人
などなど、いろんな悩みを持ったキャラクターが登場します。
一見ファンタジーでほんわかした印象を受けますが、キャラクター達のセリフが痛い位胸に突き刺さって泣けます。
後半になるにつれて物語の恋愛色も話の濃さも段々濃くなってきます。
笑うことで涙を誤魔化して生きている人にお奨めの作品です。
恋と愛 （講談社） 著者：真崎 総子
主人公の女の子は高校中退、家出、彼氏からのＤＶ、ドラッグと人生をリセットするために父親に連れられて地元を離れ社会復帰のために掃除屋さんで働くことになります。
そこで知り合った男の子に引かれていく主人公、物語が進むにつれて二人の共通点に家族との問題があることがわかってきます。
不安定だった内面や生活が二人が出会うことで精神的成長とともに安定していきます。
ＤＶやドラッグなど起こる出来事は激しさ満点ですが、お互いを補い合うように仲良くなっていく二人の関係にほのぼのします。
海のオーロラ (中公文庫―コミック版) 文庫 – 1995/11 著者：里中 満智子
輪廻転生をテーマに恋愛漫画です。
主人公たちは結ばれたくて、魂がそれを諦められなくて何度も生まれ変わってしまいます。
二人は生まれ変わるたびに過酷な運命を味わう事になります。
それでも結ばれたいという強い思いから再び地球に産まれてきてしまいます。
私たちも何か生まれてきたかったワケがあって今こうして生きているのかもしれないと考えさせられます。
そして、主人公たちはどんなに辛い目にあっても、酷い目に合ってもぶれない精神で自分を貫き強く太く生き抜こうとします。
私たちの社会が近頃失くしてしまった「何か真に強いもの」や「自分を生きていくために必要なもの」を感じることができます。
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惡の華 (少年マガジンKC) 2010/3/17 押見 修造
同じクラスの好きな女の子の体操服を盗んだところを見つけられた主人公は口止めの変わりに同じクラスの仲村佐和とある契約を結びます。
好きな女の子を想いながらも、仲村佐和に振り回される主人公はいつの間にか仲村佐和の虜になってしまいます。
一見恋愛漫画ですが、関わりあうことでお互いの感情をぶちまけあいます。
支配と服従、残虐性、依存、自信のなさ、満たされたい、さびしい
支配されることで自分の必要性を感じたり満たされた気持ちになったり依存しあう思春期の不安定な気持ちとパワーが全開です。
どんな結果になろうとも、思春期に感じたときに感じたままに発散できていたら
大人になったときに落ち着いた人間になれるのかもしれません。
過度な精神の抑圧は危険です。
むしゃくしゃして苛立つ気持ちを封印出来なくなってしまった人にこの漫画で発散することをお奨めします。
