一日三回、毎日の食事。食べ方に少し工夫を加えるだけで、より効果的に栄養を摂ることができます。食育アドバイザーが、効果的な食材の食べ合わせのコツをお教えします!ヘルシーな献立作りのヒントにしてみませんか?
キャベツ×豚肉
キャベツには、消化酵素として働くビタミンUが豊富に含まれています。
ビタミンUの別名は、「キャベジン」。そう、有名な某胃薬と同じです!
また、キャベツの葉2~3枚で、一日に必要なビタミンCを摂れてしまうほど。
効果的な組み合わせは、豚肉とキャベツを一緒に食べること。
ビタミンCがタンパク質と組み合わさることにより、コラーゲンを生成し、ハリのある肌になります。
また、肉の脂質を分解し、胃もたれを予防します。
トンカツや生姜焼きの付け合わせに、キャベツが添えられているのは、非常に納得のいく、効果的な組み合わせなのです!
人参×ゴマ
βカロチンを沢山含む、にんじん。
βカロチンは、身体の抵抗力を高めたり、細胞を悪性化する活性酸素を抑制します。
また、造血作用があり、冷え症や貧血を改善したり、皮膚や粘膜を健やかに保つなど、美容にも効果抜群!
このβカロチンは、油脂と一緒に食べると、生でにんじんを食べるときの6~7倍に吸収力が高まります。
油脂の多い、ゴマやナッツ、植物油など合わせると吸収率がアップします。
胡麻和え、炒め物、ゴマドレッシングなどが、分かりやすい調理例です。
同じく、βカロチンを多く含む、かぼちゃやほうれん草なども、同様ですよ!
トマト×オリーブオイル
トマトに含まれるリコピンは、活性酸素の働きを抑制します。
リコピンは、脂溶性で油に溶けるので、炒め物やドレッシングをかけるなど、油脂と一緒に摂取すると、より効果的に身体に吸収されますよ!
ねぎ×レバー
ねぎに含まれる、アリシンは、ビタミンB1の吸収力を高め、体内で無駄なく利用できるようにします。その結果、体力を回復したり、血行を良くして、身体を温める作用があるため、疲労回復や冷え症に効果的。
ビタミンB1は、鶏レバー、豚肉、かつお、鮭、大豆などに含まれます。
レバニラなど、レバー炒めの際は、是非ねぎも加えるようにしてくださいね。
ちなみに、レバニラのにらも、ビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、相乗効果が期待できます!
牛肉×じゃがいも
牛肉には、タンパク質や鉄分などが含まれます。
スタミナをつけ、貧血を改善し、また健康的な髪や爪を作る鉄と、皮膚や粘膜を生成するタンパク質がともに存在しているのは、とても魅力的です。
これにビタミンCを加えると、鉄の吸収を高めます。
ビタミンCが豊富なのは、なんといってもじゃがいも!
じゃがいもの主成分は、でんぷん質ですが、このでんぷん質が、ビタミンCを守ります。つまり、加熱しても栄養の損失が少なくて済むのです。
牛肉×じゃがいもの肉じゃがもおすすめですよ!