初節句とは子供が生まれてはじめて行う節句のことで、男の子は5月5日の端午の節句(こどもの日)に行います。災いや病などから子供を守り、健やかな成長を願う風習です。
3月・4月生まれの場合、次の年に行う場合もあります。お母さんと赤ちゃんの体調を優先していつ行うか家族で相談しましょう。
では、初節句、一体何をしたらいいのか?ご紹介します。
親族を招いてご飯会
親族や節句のお祝いをいただいた方を招いてご飯をふるまいます。メニューは下記の物が良いとされています。
・ちらし寿司:お祝い料理の定番。赤飯でも可。
・たけのこ:旬のものでもあり、たけのこのように「まっすぐ育つ」という意味。
・えび:生命力を表します。
・ぶり:出世魚にちなんで出世するように。
・カツオ:勝負にカツように。
その他、鯛や豆などが良いとされています。
こいのぼりを飾る
こどもの日の風物詩とも言えるこいのぼり。「立身出世」の象徴である鯉の滝登りにちなみ、男の子の立身出世を願って庭先に飾られるようになった、と言われています。 こいのぼりが生まれた当初は、真鯉のみを揚げていましたが、明治時代からは真鯉と緋鯉が揚げられるようになり、昭和に入ると、こいのぼりは家族を表すものとして子鯉(青鯉)が庭先に飾られるようになってきました。今では、鯉のぼりを飾る庭が無いことやご近所との関係からベランダ用こいのぼりや家の中に置けるタイプの鯉のぼりも流通しています。
兜・五月人形を飾る
武将にとっての鎧や兜は、自分の身をまもるための大切な道具です。このことから、兜は命を守る象徴と考えられ男の子を事故や病気、災害などから守ってくれますように。という願いを込めて、飾るようになった、と言われています。また、兜や五月人形には様々な人物モデルのものがあります。「その人物のようになってほしい」という願いも込められているので、購入する際は人物のことも調べてから行くと、より合った兜・五月人形に出逢えることでしょう。
かしわもち・ちまきを食べる
柏の葉は次の新芽が出るまで落ちないことから子供が生まれて大きくなるまで親は死なない、という意味を持った縁起ものとされています。
ちまきを食べる理由は、無病息災という意味があるそうです。災いを避ける意味があり、これは中国の故事からきています。
関東地域ではかしわもち、関西地域ではちまきが食べられていることが多いようです。
菖蒲(しょうぶ)を入れたお風呂に入る
菖蒲(しょうぶ)の葉には邪気を祓う力があるとされ、端午の節句の日に菖蒲の葉を(一部の地域では根も用いる)入れて湯をわかして入浴します。葉には強い香りがあるため、この香りが邪気を祓うという説もあります。
菖蒲(しょうぶ)を10本程度束ねて少し高めの温度のお風呂に入れましょう。(入浴する際には適温に冷ましてから)血行促進やリラックス効果があります。
また、菖蒲(しょうぶ)を枕の下に敷いて寝るという地域もあるそうです。