お子様の誕生を記念して樹を植えてみませんか?
最近では自治体で誕生記念樹を配っているところも増えてきました。
今回は比較的育てやすく耐久性が強いため誕生記念におススメの樹をご紹介していきます。
精霊の宿る樹・ガジュマル
沖縄などの温暖な土地に根を付けて大きく育った立派なガジュマルの樹を見たことがありますか?
土地の主のような大木にもなりますが、最近では家庭で気軽に育てられる鉢植えサイズが増えてきているんです。
鉢植えサイズの特徴はなんといってもぷっくりまるまるとした根っこです。
1つとして同じ形はありませんのでお気に入りの形を見つければ我が子同様に愛着もわきますね。
精霊「キムジナー」が宿ることから「多幸の樹」とも呼ばれるガジュマルはお子様の記念樹にぴったりです。
《育て方のポイント》
・温暖な気候、強光を好みます(室内ならば日当り良い場所がおススメです)
・生育期はたっぷりと水を与え、秋冬はやや乾燥気味(土が乾いたらたっぷり)を意識します
・5度以下の気温には耐性がないので気を付けましょう
・挿し木で増やすことができます
・2~3年に1度植え替えをしましょう
異名は「才媛」・ムラサキシキブ
秋に色づく紫色の実を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか?
別名の「才媛」から賢く聡明な女の子になるようにと願いを込めて、女の子の誕生記念樹に好まれる木の一つです。
鉢植えでの生育も、地植えでの生育も可能ですのでマンションや戸建てなどの居住形態に関係なく育てることができます。
春には花が咲き、秋には実がなり、冬には落葉と季節ごとに姿を変えるのも趣があっておススメです。
《育て方のポイント》
・日当りの良い場所(やや日陰も可能)で良く育ちます
・やや湿気を好むので土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう
・鉢植えの場合は根詰まりしやすいので1年に1度植え替えましょう
・挿し木で増やすことができます
平和の象徴・オリーブ
料理でもなじみ深いオリーブの樹です。
花言葉は「平和」、ギリシャ神話の一説から鳩とオリーブは広く「平和の象徴」とされています。
また知恵の女神アテナが作り出したともいわれており、お子様の健やかな成長を願う記念樹にはぴったりではないでしょうか。
おしゃれな見た目も魅力的なので玄関などに飾っても見栄えがしますね。
実をつけるためには2種類以上のオリーブの木が必要ですが、ある程度大きく育てれば白いかわいらしい花を楽しむことができます。
(近所にオリーブの木があると1株でも実がつくことがあります)
《育て方のポイント》
・霜や凍結に弱いため甲信越、東北、北海道での地植えは不向きです
・寒さ自体には強くマイナス2度ほどまで耐えます(凍らせなければOK)
・冬の寒さにさらされて花芽ができるので鉢植えの場合は特に防寒対策をせず寒さに十分に当てましょう
・やや乾燥気味の環境を好みます土が乾いてきたら水をあげるようにしましょう
(完全に乾燥させてしまうのはNGです)
・鉢植えの場合は1~2年に一回植え替えをしましょう
・挿し木で増やすことができます
桜のような花が魅力・アーモンド
アーモンドの花を見たことがありますか?
桜より一回りほど大きいですがまるで桜のような花を咲かせるんです。
桜よりも育てやすく、鉢植えにも向いているので春生まれのお子様の記念樹におススメです。
ある程度大きく育つと実をつけるようになるので楽しみも倍増しますよ。
アーモンドの花の花言葉「希望」「真心の愛」「永久の優しさ」も魅力的ですよね。
《育て方のポイント》
・乾燥に注意しつつ水やりをしましょう
(水の与えすぎは根腐れの原因になります)
・鉢植えの場合は10号ほどの大きなものから始めましょう
・鉢植えの場合は2~3年に一度植え替えをしましょう
(大きくしたくない場合は伸びすぎた根を少し切り取ってから同じ鉢に植え替えます)
・コガネムシの幼虫がついたら即退治しましょう
難を転じる・ナンテン
お正月飾りやお祝いのお赤飯に葉をのせ毒消しにするなど縁起物として日本では広く知られているナンテンです。
鮮やかな赤い実が特徴的ですよね。
その名から「難を転じる」ともいわれお子様の記念樹にも好まれる樹です。
花言葉の「福を成す」も家庭に置く植物としては魅力的ですよね。
《育て方のポイント》
・西日は避けるようにしましょう
・日当たりが悪いと花付き実付きが悪くなります
・地植えの場合は開花時期に雨が続くと実付きが悪くなりますので雨対策をしましょう
(開花時期と梅雨が重なるので特に注意が必要です)
・樹が若いうちは剪定せず放任で育てましょう
・鉢植えの場合は2年に1回一回り大きな鉢に植え替えましょう
・挿し木、種まきでふやすことができます
いかがでしたか?気になる樹はありましたか?
今回ご紹介した樹はいずれも鉢植え地植え共に生育可能な品種ですので居住形態に合わせて育てることができるのがうれしいポイントです。
また、お子様の誕生記念樹を枯らせてしまうのはこの上なく縁起が悪いですよね。
園芸が苦手な方や不慣れな方はそこが心配なポイントだと思います。
その点において今回ご紹介した樹はいずれも育てやすく、何より耐久性があるものばかりで初心者さんにもおススメです。
お子様が大きくなって家を出る時に挿し木で増やしておけば持たせることもできます。
是非、挑戦してみてください。