あなたの子供が被害に遭うかも。ブラックバイトの実態

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ブラックバイトとは、違法性のあるアルバイトのことです。例えば、タイムカードを切った後に仕事を押し付けられる、拘束時間が異常に長い、セクハラやパワハラが横行している、などです。
子供も高校生ともなれば、アルバイトに憧れるもの。子供をブラックバイトから守るにはどうすればよいのでしょうか。



実際にあったブラックバイト

以下では実際にブラックバイトの被害にあった高校生の実例です。
A君はイベント会社のアルバイトに採用されました。
仕事内容はイベント会場の設営や運営と聞かされていましたが、「着ぐるみに入ってほしい」と頼まれてしまいます。
A君にとっては初めてのアルバイトだったので、そういうものかと思い承諾してしまいました。
てっきり着ぐるみに入って子供たちに風船配りでもするのかと思いきや、内容は着ぐるみを着てのキャラクターショー。練習のためにアルバイト以外の日も事務所に呼び出されます。練習日のバイト代はナシ。
キャラクターショー本番であるアルバイト当日は、早朝6時に事務所に集合。
ショーをこなし、事務所に着いたのは夜の21時です。
拘束時間15時間ほどで、A君に手渡されたのはたったの6000円でした。
時給換算すると400円です。

ブラックバイトはあなたの近くにも存在します

以上のような例は少々特殊かもしれませんが、お子さんがブラックバイトに巻き込まれる可能性は十分にあります。
例えば居酒屋。高校生がアルバイト可能な店は意外とあります。
酔っ払い相手に接客することになるので、女の子の場合酔った客にセクハラされてしまうかもしれません。
また、高校生を雇うほど忙しい店ともとることができるので、店長の心に余裕がない場合も。立場の弱い高校生は八つ当たりされたり、パワハラに遭うかもしれません。
(居酒屋に限った話ではないかと思いますが…。)

どうやってブラックバイトを避ければいい?

子供が「アルバイトをしたい」と言い出したら、初めは郵便局での仕分けやコンビニなど、他の高校生も多く働いている場所を勧めましょう。
特に郵便局は初めてアルバイトをするならばおすすめです。お正月前の期間限定ですし、難しい仕事ではありません。また高校生も多いので、安心でしょう。
飲食店であれば、居酒屋は避けるようにしましょう。時給がいいので子供もやりたがりますが、その分大変であることをしっかりと説明しましょう。

そもそも校則はOK?

校則でアルバイトを禁止している学校もあります。
禁止されているかどうか、子供に確認を取る必要があるでしょう。
学校によっては、長期休みに限り可能な場合や、家庭事情でやむなくアルバイトせざるをえない場合、許可証をもらえば可能な場合があります。
そこをしっかり子供自身に確認させないと、停学などのトラブルにつながるかもしれませんので要注意。

社会経験は大事

ですが子供が心配なあまり、アルバイトを頭から禁止するのも考え物。
アルバイトすることによって社会とはどういうものなのか、その一端を子供は知ることができます。
子供ができそうなもの、子供自身が「やりたい!」と思っているものなら、広い心で送り出してあげることも必要でしょう。
ですが、世の中にはアルバイトを使い捨てとしか考えないブラック企業も存在します。
子供がそのような企業に悪用されないよう、親はしっかり見守る必要があります。

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