昔はあまりわかりませんでしたが、最近はアレルギーのある子が増えてきたように思います。アレルギーによっては命にかかわることもあります。
アレルギーが出てからわかるのではなくアレルギーの検査をすることによって、何にアレルギーを持っているのかを知ることができます。
それを紹介したいと思います。
アレルギー検査とは?
赤ちゃんや子供のアレルギー検査のもっとも代表的なものは、血液検査です。
アレルギーを起こす原因(アレルゲン)と疑われる物質に対しての特異IgE抗体の量を調べる検査です。
また、他には皮膚検査もあります。皮膚検査には2種類あって、スクラッチテストとパッチテストがあります。
スクラッチテストは、背中や腕の皮膚に針で傷をつけ、アレルゲンとなるもののエキスをたらし、皮膚が赤くなるかをチェックするものです。
パッチテストは、アレルゲンのエキスを染み込んだ小さな紙を腕に貼り、赤くなるかをチェックするものです。
また、除去テストや誘発テストもあります。
検査にはこのようなものがあります。
除去テスト、誘発テストとは?
除去テストとは、医師の指示に従って原因と思われる食べ物を2週間前後完全に食べないようにすることです。
期間中は、食事に細心の注意をはらい、原材料にまで注意します。母乳を与えている場合は、ママもその食べ物を食べないようにします。
誘発テストとは、除去テストで除去することで症状がよくなった食べ物を少しずつ与えていくことです。
除去を解除するためにアレルゲンを少しずつ与えていき、どの程度でアレルギーが出るのかを調べます。
食物アレルギーは血液検査や皮膚検査だけでアレルゲンを特定できるものではありません。
実際のアレルゲンを特定するためには、この除去テストと誘発テストは必要不可欠です。
子供や赤ちゃんに血液検査ってどうやってするの?
血液検査になると予防注射のようにすぐ終わるものではないので、小さな子供や赤ちゃんにとっては大変なことです。
それでは小さな子供や赤ちゃんはどうやって血液検査をするのか?
暴れてしまったりしないように全身をタオルや布などでくるんで血液検査をすることが多いようです。
この時点で子供や赤ちゃんは大泣きしてしまうことが多いでしょう。
そのあとは、大人同様で腕をゴムでくくり、注射針を入れて採血します。
この血液検査をするとき、パパやママは子供とは別室で待たされることがあります。
これは採血中にパパとママのところに行こうとするのを防いだり、パパやママがなんで助けてくれないの?と親を責める気持ちを防ぐためにするそうです。
いつごろ検査をする必要があるの?
だいたいこの時期にしたほうがいいという時期はありませんが、1歳前後に検査をする人が多いようです。
実際、アレルギーの検査ができるのは離乳食が始まる5ヶ月すぎくらいからできるようです。しかし、アレルギーの症状がない場合は焦って検査をする必要はないでしょう。予防注射などで痛い思いをしている赤ちゃんにとって、アレルギー検査はつらいと思います。
赤ちゃんにアレルギーの症状があり、心配な場合はかかりつけ医に相談をしてアレルギーの検査をするとよいでしょう。
検査結果がでたら・・・
アレルギー検査をして検査結果がでたら、それでおしまいではありません。
何らかの結果がでた場合は、前向きに改善方法を見つけていくとよいでしょう。
あくまで結果は判断材料です。
また、その時に何もなかったとしても、成長していくうちにほかのアレルギーがでたりする可能性もあります。
行動範囲が広がったり、いろいろなものに触れる機会が増えてきます。
そうすると今まではなかったアレルギーが見つかったりする場合もあります。
ですので、定期的に検査を受けるようにするとよいでしょう。