赤ちゃんの向きは分娩方法に大きくかかわる重要事項です。
なかでも逆子にお悩みの妊婦さんは多いのではないでしょうか?
かつて私も逆子で悩んだ妊婦の一人でした。
そこで今回は逆子を治すのに私が実践したことをご紹介していきます。
毎日コツコツ逆子体操
妊娠28週以降も赤ちゃんが逆子の状態だと産院から指導されるのが逆子体操です。
産院がすすめるのですから効果は期待できます。
実際、私も最終的に逆子体操が一番きいたように感じました。
逆子体操にも種類はいろいろありますのでその中から2つ実践したものをご紹介します。
1.胸膝位(きょうしつい)
両方の膝を床につけて曲げ、上半身を前に倒します。この時、胸も床につけましょう。
(土下座に近い姿勢です)
次にお尻を上に突き出すように高く上げます。この時、両手は床につけた状態で頭の上に伸ばしておきます。
(土下座の状態で前に滑り込むような姿勢です)
そのままの姿勢で15分キープします。
つらい場合は顔の下に枕を入れるといくらか楽になります。
終わった後はそのまま体を横にして休むようにしてください。
妊娠も後期に入っていてお腹が大きいので胸膝位はつらいと感じる方が多いと思います。
お腹に張りを感じるときはすぐに休憩するようにしてください。
2.仰臥位(ぎょうがいい)
あおむけになり背中からお知りにかけて少し高さを出すように枕やクッションを挟みます。(30センチ程度が目安です)
この姿勢を10分間キープしましょう。
どうしてもつらいようなら慣れるまで時間を短くして挑戦してください。
仰臥位は胸膝位にくらべると比較的楽に実践できます。
ただし、重い腰痛を抱えている場合は悪化させてしまう可能性もあるので控えるようにしてください。
逆子体操は逆子を正しい位置に戻すのにとても有効な手段ですので28週以降医師と相談の上で挑戦してみましょう。
なお、逆子は早産や前期破水しやすいことを忘れず体調の変化にはよく気を付けて行ってください。腹帯やガードルは外してから始めるようにしましょう。
毎日コツコツと継続することが肝心です。
寝る向きに気を付ける
眠っているときの姿勢が逆子を治すのに意外と重要だというのはご存知でしょうか?
睡眠時は同じ姿勢でいることが多いので赤ちゃんが回転しやすい向きでママが眠ることで逆子が戻るそうです。
赤ちゃんがお腹の中ででんぐり返りをするようなイメージです。
なかなか一回転して結局逆子!!ということはないので心掛けてみましょう。
まずは検診時のエコーで赤ちゃんの背骨がママの右側か左側かを確認します。
左側に背骨がある場合はママは右を下にして眠りましょう。
右側に背骨がある場合はママは左を下にして眠りましょう。
逆子体操同様、毎日コツコツと心掛けてみてください。
私は就寝時だけでなくちょっと休憩するときも向きを意識して体を横にしていました。
お灸を試してみよう
逆子に良いといわれているツボにお灸を当ててみましょう。
リラックス効果もあるのでおススメです。
お灸は市販のもので構いません。
・至陰(しいん)
足の小指の外側、爪の付け根あたりのところにあるツボです。
・三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上から指3本分ほど上にある骨の後ろのヘリ部分です。
お灸に抵抗がある場合は指圧によるツボ刺激だけでも有効なので取り入れてみてください。少し痛いくらいの力加減がベターです。
適度な運動を心掛けてみる
妊娠後期で医師からの許可が出ていれば積極的に運動するようにしましょう。
ヨガやウォーキングなどのスポーツはもちろん、階段昇降や雑巾がけなど家庭の中で自然と行っている動きも逆子に有効です。
スクワットで骨盤を動かしてあげるのも良いでしょう。
妊娠後期になるとお腹が張りやすくなっていますし、逆子は前期破水や早産の危険性も高い状態ですのであまり張り切りすぎず適度に取り入れてみてください。
最終手段!外回転術
外回転術とは逆子を治す最終手段です。
産婦人科医師の手技によりお腹の外側から強制的に胎児を回転させるというような方法です。
だいぶ強引ですし、うまくいかなければそのまま緊急帝王切開になる場合もあります。
妊娠週数や医師との相談の上よく検討してから行われるようです。
私はここまではやらずに逆子は治りました。
コロコロと何回も逆子を繰り返し最終的に32週頃、正常な位置で落ち着いてくれたので助かりました。
ただ、実はまったく別の理由で緊急帝王切開になったのでやはり出産は最後まで何が起こるかわからない!というおとは肝に銘じておいてくださいね。
逆子を治すあの手、この手、是非活用して元気な赤ちゃんを産んでください。